エレカシ武道館のチケットをてにいれた
こんばんは。寒いですね。
まだこれくらいならば、冷房めっちゃ効いてる夏だと思えないこともないです。
今回は表題の通りです。来年1月6日のエレカシ武道館公演に行くことにしました。
武道館のコンサートを見にいくのは、実は今回が初めてです。
やっぱり武道館というと特別な場所というイメージがありまして、初武道館はどのバンドにしたものか迷っておりました。 やっぱり強く思い出に残ると思うので、変な話、半端なバンドではいかんなということで…。
そんな中で、エレファントカシマシなら間違いはなかろうと考えた次第です。
エレカシは格好いい。
去年のCDJで観たのですが、生で見ると迫力が段違いでした。なんでしょうか、あのバーンと全身に響いてくる感じは。
富士山とか間近で観たときの気持ちに似てる気がします。
非常に日本的なバンドだなと思います。
邦ロックとか日本語ロックという言葉がありますが、ここまで日本語が違和感なくバンドサウンドに乗ってるバンドも珍しいです。
邦楽は日本語詞のロックがほとんどではあるにしても、本来なら英語詞に合うようなメロディやリズムに日本語をすげ替えて乗っけたようなものも多いと思います(もちろんそういうものとしての良さもあります、マックショウとか最高ですし)。その点エレカシは日本語がしっかり活きるメロディで、言葉がスッと入ってくる印象です。なのに間違いなくロックという。むしろ、日本語でなかったらこう格好よくはいかないだろうなと思います。
そういう意味で、聴いていると「日本語ロックとはこういうものだ!」という気持ちにさせられます。
今の50代前後の人達のバンドというのは、時代がら「USやUKの格好いいロックをいかに日本語でやるか?」というのがひとつ大きなテーマとしてあった世代だと思います。エレカシはその一つの回答なのではないでしょうか。
また、音がヒジョーに硬派なのも印象深いです。どちらかというと60年代ってより、70年代ロック風のような気がします。ギターの人ツェッペリン好きそうですよね。Baby自転車でのイントロとか好きです。
あとは、どこがって言われると難しいですが、なんとなくボブディランのイメージもあります。
なんだろう、歌詞かな。
歌詞もまたえらい硬派で素敵です。
言葉にしてしまうとチープになってしまいますが、不器用に努力する男達という。
われわれ平成生まれの世代にはなんだかんだ言って、スマートにそつなくやるのが格好いいという風潮があるように思います。しかし、だからこそこういう泥臭さにもまたひたすら魅力を感じてしまいます。
ただその一方で、今宵の月のように のような、情景豊かな詞世界もあるのがまたツボです。
個人的に一番好きなのは「ズレてる方がいい」です。
この人にコレ言われたらもう泣くしかないですよ。だって
喋るとこんな感じの人が
これですからね。
ひねくれて行き詰まった10代に、目を醒まさせるような一撃を与えられるバンドだと思います。
毎度のことながら、これだけ書いておいてまだまだ聴いてないアルバム沢山あるので、それを予習して武道館を待ちたいと思います。
やー、楽しみです。
ギターを弾く高さ問題
こんばんは。
ローリングストーンズの新作、Blue&LonesomeをApple Musicで聴いています。以前にも触れましたが、ブルース色が強い(というか、今回はど真ん中でブルースのアルバムですが…)は、聴くのに時間がかかりますね。それにしても、ミックジャガーの声が一段と黒っぽく仕上がっているような気がするのは気のせいでしょうか。
このアルバムの話はいずれ項をとって書きたいところですが、今回はギターの話をさせていただきたいと思います。
ギターの、弾く高さの問題です。
エレキギターは、ことロックにおいては立ったまま弾くことが圧倒的に多いです。この際、ストラップという太い紐みたいなものでギターをぶら下げるわけですが、このストラップの長さにはかなり個人差があります。つまりストラップを短くし、ギターの位置を高くするか、または長くして低い位置で弾くかということですね。これによって弾きやすさが大きく変わります。またそれ以上に立ち姿も大きく変わるので、見た目への影響も大きいです。
それで今回は、高い位置で弾くギタリストと低い位置で弾くギタリストを少しだけ実例を挙げながら比べてみたいと思います。
・高く弾く派
まずはこのお方です。エレキギターの神様、ジミ・ヘンドリクスですね。
ジミヘンはいくら聴いても「わけわかんねえ、やべぇ」以上の表現が難しいので、なかなか話題にしづらいのですが、今回はギターの高さという末節の話なのであえて引き合いに出してみます。
ジミヘンの代名詞でもあるストラトキャスターは、レスポールなどと比べるとロングスケールになっていまして、ネックが少し長いギターです。その分なのか、高い位置で携えるとシルエットがより引き締まって見えてかっこいいように思います。ジミヘン自身のスラッとした体型もあってのことかもしれません。
ジミヘンの音楽的な発明は数限りなしとのことですが、「ストラトを高い位置で弾き倒すとかっこいい」というのも一つの発見ではないかと思います。
そんなことないかな。
続いてこの人。AC/DCのギタリスト、アンガスヤングです。腰より上くらいの位置で歩き回りながら弾き倒すスタイルです。
高くして弾いた方がハイポジションに指が届きやすいということで、弾き倒す系のリードギタリストは高いほうが演奏しやすいのかもしれません。メタル系のギタリストも、結構高い人が多いような気がします。
ちなみに兄貴のマルコムヤングは、結構低い位置で弾いてますね。こちらはローコードでのリズムギター主体なので、これもまた理に適っている高さのように思います。
邦楽でギターを高くして弾くといったら、やはりサンボマスターの山口隆でしょうか。これガリガリの人が同じ高さで真似してもこうはキマらないです。この体格だからこそギターを持ったシルエットが格好いいという、ある種の発明だと思います。
最近わりと普通の高さになってますが、個人的にはメジャーデビュー時くらいの高さが好きです。
・低く弾く派
ギターを低く弾くといったらもうこの人を挙げざるを得ないでしょう。レッドツェッペリンのギタリスト、ジミーペイジです。世界三大ギタリストの一人ですね。超絶技巧ではないのに世界三大と言われるのは、コンポーザーとしてのアイデア力に優れていたからだという話もあります。しかし個人的には、シンプルにレスポールを下げて低音リフを弾くその姿が抜群にかっこよかったというのも理由の一つとしてあるんじゃないかとも思います。
スモールフェイセズのギターボーカル、スティーヴマリオットも、1968年のライブ映像ではかなりギターの位置が低いですね。
ブルージィなシャウトのきいた歌、荒々しいギターがかっこいいです。
60年代ブリティッシュビートという括りのバンドの中でも、スモールフェイセズは特にパワフルで素晴らしいっすね。服装もオシャレですし。
この姿に憧れてポールウェラーが出てきたというのもなんだか納得です。
パンクからも…ということで(というかパンク界隈は大体ギター低い気がします)、グリーンデイのビリー・ジョー・アームストロングです。
近年ですとレスポールジュニアがトレードマークではありますが、この改造ストラトもいい味出してます。
豪快に掻き鳴らす感じのかっこよさは、低い位置で弾くからこそかもしれません。
低い位置の方がコードを弾く際の腕の可動域が大きくなるので、ストロークの動きをより大きくダイナミックにしやすいというのはひとつあると思います。
最後に、ベンジーを挙げさせていただきたいと思います。この動画はブランキージェットシティ時代のものですね。
テネシーローズを低い位置で弾く、この立ち姿は誰にも真似できない美しさだと思います。
たしか、強いていえばマークボランやブライアンセッツァーの影響があるそうです。言われてみればどこか通じるところがあるかもしれません。
それにしても、大きいギターは下げて弾くと映える気がします。グレッチは特に豪華なルックスとのギャップがまた独特で良いですね。
今回はここまでにいたします。
古今東西かっこいいギタリスト、挙げればキリがないです。
これらはごく一例ではありますが、こう自分の知っている範囲で比べてみると、ギターを下げて弾く姿が似合う人には良い意味での柄のワルさというか、危険な香りがする印象があります。逆に高い位置で弾く人はコミカルな部分があり、また演奏力が高いイメージです。あるいは、僕の中ではそういう認識なのかもしれません。ジャズやメタルなど他ジャンルのギタリストが好きな人に聞いてみると、また話が違うのでしょうか。
聴き手としては純粋に見た目の問題ですが、なかなか深いテーマかもしれません。
ポップス→パンク→ブルース
こんばんは。
クロマニヨンズのツアー当選しました。
…よっしゃあああああああ!!
2週間かけてアルバムの感想書いたことが報われたのでしょうか。何にせよよかったです。
3月の公演なのでまだ少し先ですね。かなり後の方のライブなので、どんな風に曲が化けてくるかを楽しみに待つこととします。
さておき、今週はまた別の話です。今週は
「甘いものを食べたあと、塩っぱい物を食べたくなる」
この現象について考えたいと思います。
あ、音楽の話です。大丈夫です。
1ヶ月ほど前にApple Musicを使い始めました。これによってかなり気軽に色々なジャンルが聴けるようになり、毎朝新しいアルバムを聴くような事も可能になりました。うーん贅沢。
ほんとは一つのアルバムをじっくり聴き込むという作業が(特に洋楽は)必要なところですが、今は折角なので色んなものをつまみ食いしまくっている状態です。
ちなみに昨日はトイドールズ、今日はクラッシュです。クラッシュはジャケットがめっちゃかっこいいっすね。London Callingが好きです。
そんな風に色々なものを聴いていて、最近思うことがあります。それは、
「聴きたくなるジャンルに一定の周期がある」
ということです。なんのこっちゃですね。
僕が普段よく聴くものは、大雑把に分けると
・初期パンクロック(クラッシュ、ラモーンズetc)
・ブルース(クラプトン、マディウォーターズ、ロバートジョンソンetc)
・日本のロックンロール(クロマニヨンズ、ドレスコーズ、50回転ズetc)
・いわゆる「ロキノン系」(くるり、フジファブリック、バンプetc)
・たまにポップス、昭和歌謡、アイドル、フォーク
といった感じです。偏りがすごい。
何が邦ロックで何がロックンロールかというようなカテゴライズは無限に議論ができるところではありますが、今回はそこが話の主体ではないのでこのくらいで勘弁して下さい。
クロマニヨンズはロキノン系っぽくないじゃん、くらいの軽い仕分けです。
で、改めてここ最近聴いた曲を思い返してみると、
「歌謡曲を聴いた後、無性にパンクが聴きたくなる」
という傾向が明らかにあったのです。
歌謡曲は手をつけ始めたばかりであまり聴き慣れてないというのもあるのですが、これほんとそうです。
何ですかね、こう…。音圧が欲しくなるというか、荒っぽいシャウトが聴きたくなるというか。説明するのは難しいです。
しかも何故か洋パンクを欲します。ラモーンズのライブ版とかガーッとかけたくなる。
そしてこの気持ちが、
「甘いものの後に、ちょっと塩っぱいものを食べたくなる」
というのと同じだと思うのです。
これが今回のテーマです。
さしずめ、甘いポップスの後はちょっと辛口なパンクを…ということですね。
「ちょっと辛口なパンク」という言葉のパンクス精神の無さ半端無いですね。やめましょう。
ともあれ、歌謡曲のあとパンクに行きたくなる ります。そうしてまあ一通り聴き倒してくると、今度は段々聴き疲れしてくるわけです。大概アクが強いので、かっこいいながらも「もういいよ…」という気持ちも芽生えてきます。かといってポップスの甘さがまだ残ってもいて、じゃあまたアイドル行くか、とはなりません。
そこで次はブルースに行くわけです。
メロディーも定かでない、音も薄い。でもその簡素でゆったりしたリズム、ギター、ざらついた声が渋く心地いい。
ブルースは日常の不満とか鬱屈とか、そういうものが歌われていることが多いので、その点でパンクからの切り替えは実は違和感がないです。
さしずめ、ここでのブルースの立場とは「お茶」だと思います。
つまり、チョコレートを食べた後に煎餅を食べて、今度はお茶が欲しい。という流れですね。
ちなみに、演歌は日本のブルースだなどと言われることもありますので、もしかしたら演歌でもいけるかもしれません。やった事ないけど。
基本、ここ3つの循環でループできると思います。ポップス→パンク→ブルース→ポップス→…といった具合です。
ただ、やっぱりこれだけだと物足りなくなることもあります。音楽をよく聴くようになってから早10年、何を一番聴いてきたかといえば、それはやっぱりロックンロールやロキノン系な訳です。ここが主食です。
なおも食べ物の例えで行くならば、ロックンロールは牛丼やカレーやラーメンで、ロキノン系はチャーハンやオムライスやハンバーグという印象です。
お洒落なカレーもあれば、えげつないほどボリューム全開なハンバーグもあります。
そういうことですね。
この主食の中同士でも周期がありまして、例えばあっさりしょう油の昔ながらのラーメンを食べたら、次ラーメン食べるときは豚骨にしようかな、などということも当然あるわけです。
チャックベリーやエルヴィスを聴いた次の日にビートルズを聴くとすごいド派手に聴こえるという奴ですね。
いずれにしろ、音楽は食べ物のように味覚としてハッキリ刺激に区別がある訳ではないのに、こういう例え話ができるのは面白いことだなーと思います。
と、ここまで書いて、いまクラッシュの次に聴きたくなったのが、大滝詠一でした。
大滝詠一・・・?
BIMBOROLL雑感〜B面〜
こんばんは。
しつこくクロマニヨンズの抽選に応募し続けています。やっぱり今年も一回くらい観に行きたい。
今回は前回に引き続き、クロマニヨンズの新アルバムBIMBOROLL の感想です。
アルバムというのは、えてして何度も聴くとその度に新しい発見があるものです。そういう意味で、あくまで初めて聴いた第一印象としてこんなことを感じたよ、というものが今回の記事になります。
一旦こんな風にまとめておいて、後で聴き直してから自分で読み返すとまた面白いものなのです。
ライブ行ったらまた違うんだろうな。
行けたらいいな…。
話が逸れました。それではいってみましょう。
・もれている
B面一曲目はマーシーの曲からです。この曲はなんだかどうしても、何かの風刺だろうかと思ってしまいたくなります。つまり、放射能だとか汚染物質漏れの話かな、と…。
もちろん今のマーシーはそんな意図を込めた作詞はしないだろうと思います。しかし昔は情報時代の野蛮人などキレッキレな社会批判をやっていた人でもあるので、今でも言葉選びについ深読みしてギクリとさせられることがたまにありますね。
あと、ロックバンドが夏が終わるっていうと別の意味でヒヤヒヤします。解散しないとは思いつつ…。
ヒロトのもれー!という掛け声がナイスです。
・誰がために
この曲はベースが渋いですね。
個人的には、スローテンポな曲ほどコビーのベースが光る気がします。マーシーのギターソロも間の取り方が絶妙でよいです。ほんとリズムが心地いい。
内容については、タイトルからしてペテン師ロックに並ぶシリアス曲かと思いきや、ただダラダラしてるだけの曲という。
ダラダラ気ままに過ごしていてもフッと一歩引いて自分を見てしまうことというのがあるもので、そういう時の気持ちの曲かなあと個人的には思います。
お酒の名前の出てくる順から、なんとなくヒロトの好みがわかるような、わからないような…。
・モーリー・モーリー
これもヒロト曲ですね。
誰がためにから一転して、こちらは軽快なロックンロールです。モーリーってなんとことかと思ったら、つもり のモリでした。
ちょっと気の抜けた響きながら、よく聴くと歌詞はなかなかにシリアスです。知ったつもり、愛のつもり、生きたつもり、死んだつもり、というところにはヒロトの価値観が垣間見えるような。これはロックンロールは騙すもの、偽物っていうところと繋がってくる気がします。そういう意味では、もしかしたら今回の中ではペテン師ロックと対になる曲かも知れません。
・焼芋
ふたたびマーシー曲です。ゆったりしたリズムにいかにもマーシーらしい歌詞の、ノスタルジックな曲ですね。アレンジ次第ではましまろにも合いそうです。季節にもちょうどマッチしています。今回はなんとなく、秋〜冬の雰囲気の曲が多い気がしますね。
うっすら鍵盤の音が入ってるのが、クロマニヨンズの曲としては珍しい気がします。
・光線銃
ヒロトっぽいタイトルだなと思ったらやっぱりヒロトでした。銃とか戦闘機はヒロト。
つい真夜中レーザーガンを思い出してしまいますが、今回の光線銃もとても良い曲です。
単三の寿命が〜 とのことで、たぶんおもちゃのピカピカ光る光線銃の事だと思います。新しいとか古いとかよりただ好きだ、というのは古い音楽をずっと聴いてきた人が言うと重みのある言葉です。別に古いから好きなわけじゃないんですね。
この曲はサビが童謡のようなメロディーで、より小学生の頃のような懐かしさが際立ちます。
・大体そう
ラスト曲です。大体そう、大体そうのリフレインは癖になりますね。
大体の日は大したことは起こらないよ、という。これ、言ってみればロックの歌詞によくある「退屈だ、つまらねえ!」ってことだと思うんですが、変な気だるさや鬱屈を感じないのはやはり歳を重ねた境地でしょうか。
締めくくりがこの曲ということで、まあ俺たちこんな感じでやってるよ〜という、肩の力の抜けたまとめ方がいい味です。
全体として、今回もまたロックンロールへの憧れ、ノスタルジーに満ちた非常にクロマニヨンズらしいアルバムだったと思います。
また個人的には、このアルバムは今まで以上に生活感のある曲が多かったなあという印象です。そういう意味で、ロックンロールでハイになりたい時だけでなく、のんびりした休日なんかにも合うアルバムかもしれません。
また毎度のことながら、ライブになるとどう化けてくるかが楽しみです。
チケット当たれーーーー!
BIMBOROLL 雑感〜A面〜
こんばんは。
CDJもクロマニヨンズも抽選落ちてました。うーむ・・・。ちょっと予約が遅きに逸したので、仕方ないといえば仕方ない気がします。
来年はすばやくなりたい。
さてさて、今回はザ・クロマニヨンズの最新アルバム、BIMBOROLLについて書いていきたいと思います。
書いてみたらなんだかまた長くなりそうだったので、今週はA面だけに絞ってみました。
いつもありがとうございます。
今回はアナログ盤を予約していなかったのですが、タワレコ池袋店でダメ元で在庫を聞いたところ一枚だけ残っていて、無事手に入れることができました。
店員のおねえさん、めっちゃ時間かけて探してくれてありがとうございました。すいません。
ジャケットは、かたつむりか何か謎の生き物に乗って海を渡るような絵ですね。何気に今までで一番不思議なジャケットな気がします。前回はジャングルの精霊でしたけれど、今回はなんなのでしょうか。ライブ行ければ前説でわかるかな…。
BIMBOROLLのBIMBOはバカ、ウスノロという意味だそうで、この辺りの単語をタイトルにもってくるあたりストーンズっぽくて格好良いです。貧乏ともかけてるのでしょうか。
肝心の内容ですが、予想通りというか期待通りというか、今回もド直球のロックンロールですね。
・ペテン師ロック
これは以前このブログでも触れました。やや歌謡曲風のメロディに、とてもシリアスな歌詞となっております。ヒロトの鋭いハーモニカは聴き応えがありますね。
今回リード曲がこれだったので、まさか全体的にハードボイルドで大人な雰囲気のアルバムになるかと思っていたんですが、全然そんなことなかったですね。
公園でクリームパン食べちゃう。
・マキシマム
この曲はマーシー曲で、パワフルで元気なロックンロールです。ACE ROCKERでいうとこのバニシング・ポイントのポジションかなーと個人的には思います。ライブ始めでやってくれたら盛り上がりそうです。
くだらねえ、つまらねえ、ぶっ飛ばしていくっていうのはロックンロールの共通理念ですね。かっこいい。
・ピート
これはピート・タウンゼントの曲だそうです。ザ・フーを自分の部屋で聴いている少年の曲で、初期衝動に直結した曲とも言えるかもしれません。未だにこういう曲が出てくるあたり、今更ながらホントにこの人達ロック大好きなんだなあと思って嬉しくなります。
「そのギブソンでぶっ壊してくれ」ってのはまさに僕が10代のころマーシーに持っていた気持ちそのものでして、なんだか感慨深いです。
アウトロのギターソロもスイッチング奏法(たぶん)を使ったピートタウンゼントを意識したフレーズになってるのがまたツボです。
そういえばすごく遡りますが、ブルーハーツ時代の人にやさしくでもスイッチング奏法をやってましたね。もしかしたらあれもMy Generationから着想を得たギターだったのでしょうか。
・おれ今日バイク
実は一番気に入ったのがこの曲です。
「おれ今日バイク」のコーラスが楽しいです。これライブで合唱したら最高だろうなあ…。
ヒロトのバイク曲はACE ROCKERの49cc以来でしょうか。セリフ部分はレコードの早回しで声を高くしてるようです。どれが誰か考えるのも楽しいところです。
「便利ってなんだ」「安全ってなんだ」と、フッと考えさせる一節が入るのもまたクロマニヨンズらしいです。
あんまり掘り下げないあたりも。
・デトマソパンテーラを見た
デトマソパンテーラって何かと思って調べたら、車なんですね。全然詳しくないですが、スーパーカーって奴だそうで。
流行りのクルマもマーシー曲ですし、マーシーは車も好きなんですね。
クリームパン食べてたら珍しくカッコいい車を見たという、ただのおっさんの日常では…という曲さえ格好いいからズルいです。
このペテン師ロックとの温度差よ。
・ナイアガラ
これは確か、ブルーハーツの海外ツアーの際にナイアガラを観たときの事が突然降りてきた曲だそうです。きれいなコーラスで、比較的しっとり聴ける感じの曲ですね。ライブだとストラトできそうなイメージです。A面最後というポジションにはとても合ってるように思います。
総じてA面は元気で華がある印象です。
マキシマム→ピート→おれ今日バイク、の流れが好きですねー。
結構A面ばっかり聴いてしまいそうなのですが笑、来週はB面をじっくり味わってみようと思います。
Apple Musicを使い始めた
こんばんは。
先週クロマニヨンズとCDJの抽選を申し込みまして、今週その結果が出ます。どっちも倍率は高そうなのですが、はたして。
実は先月から、Apple Musicを使い始めました。気がついたらコンビニのプリペイドカードで支払いできるようになっていて、じゃあやってみるかとなった次第です。今まで手を出してなかったのはレコード好きでアナログ嗜好だからという事ではなく、純粋に手続きの問題ゆえです、はい。
いや、それにしてもこれ、すごいですね。
世間的には何を今更なのだと思いますが、改めて驚きました。
洋楽であれば、僕が聴きたいような程度の範囲のものならほぼ揃っている印象です。例えばビートルズなら主要アルバムはもちろん、最新の映画EIGHT DAYS A WEEKの音源アルバムなどもしっかり聴けるようになっています。
その他ロックンロール、ブルース、70年代パンクなどなど、普段iPodやレコードで聴いている洋楽はほとんどあるようでした。
今までなんとなく避けていたストロークスやリバティーンズなどのガレージロックリバイバルにも思わず手を出したりしました。
CDを買うより、ましてツタヤで並んでるのを借りて聴くよりもハードルが圧倒的に低いです。「どんなバンドか、ちょっとググってみっか」くらいのノリでフルアルバムが聴けてしまいます。ものによっては歌詞もついてます。
それだけでなく、自動でおすすめのプレイリストを作成して表示してくれるという機能もありますね。正直、こういうのはどうなんだろう?とあまり期待はしていなかったんですが、ベスト盤よりも少ない曲数でポイントを押さえてくれて、さらに「そのアーティストに影響を与えたサウンド」として他のバンドも紹介してくれます。
個人的には、この関連アーティストにつないでくれる機能がありがたいですね。どうしても好きなバンドに関しては「はじめての〜ってプレイリストなのに、なんでこの曲がないんだ!」というのはありそうですが、まあそれはそれで本家のアルバムを聴けばいいわけで。とっかかりとしては十二分にいい機能だと思います。
ただしその一方で、邦楽はそんなに何でもかんでもはないかなあという印象でした。
特に歌謡曲は、例えば小田和正や中島みゆきはほとんどなかったです。もちろん昭和歌謡まったく無いよってわけではなく、山口百恵はないけど松田聖子はあるといったような様子です。権利を持ってるレーベルの関係なのでしょうか。
その他ラルク、スピッツ、バンプなど誰でも知っているような大御所も、時々まだ入っていないのがありますね。ちなみにヒロト・マーシーの曲も、ブルーハーツからクロマニヨンズまで一貫して全く出てないです。
一方で、若手のインディーズバンドの曲が結構拾えるのは意外な収穫でした。挫・人間やヘルシンキラムダクラブなんかもあるんですね。若手バンドは参入するという風潮なのでしょうか。
聴く側としてはいいことですけど、ブレイク前のバンドの曲をApple Musicで漁ることに関しては、なんだかある種の背徳感がありますね。どうしてもCDと比べると、バンド側への利益が少ないそうなので…。 便利には違いないですが、やはり色々考えさせられてしまいます。
長くなりましたがApple Music、食わず嫌いせずに試してみてよかったと思います。手が出せる範囲も広がったし、なにより「音楽を掘る」という楽しさをちゃんと大事にしている点がとても好印象でした。
まあ、欲張った結果、ツタヤで借りたCDをパソコンに落としながら、スマホのApple Musicで好きなバンドを探しながら、後ろではクロマニヨンズのレコードをかけているという、訳がわからん感じになってしまいましたが…笑
いち個人としては、手が増えたつもりで色々併用していくのが楽しみです。
来週までにクロマニヨンズの新作をもうちょっと聴き込んで、次で何か書けたらいいなと思います。
ヘルシンキラムダクラブ
こんばんは。
クロマニヨンズのチケットの抽選を外してやや傷心です。しばらく応募してみます。
先週、ヘルシンキラムダクラブの新作アルバムが出ました。昔いちどライブを見かけてから何となく気になり、ワンマンにも一回行ったことがあります。
この新曲がとてもよかったので、今回はそのことについてです。
この曲がアルバムの一曲目になります。
This is a penって。
コーラスがとても印象的だと思います。メロディがいいのもあって、ついつい口ずさんでしまうような曲です。また個人的にはソロ後から転調までの流れもお洒落で好きです。
なんでThis is a penなのか分かりませんが、なんだかこれが日常的でちょっと抜けてる感じの空気を醸し出しているように思います。
ライブでラストにやったりしている曲でAll my lovingというのがありまして、これと同じ良さがあるように思います。ようは印象的なフレーズを連発していく手法ですね。ギターリフでドンと始まって、キャッチーなコーラスで押し切って短く終わるのが潔くて好きです。
また、個人的にこのバンドのツボな点として、ちょっと力が抜けててふざけてるというのがあります。曲や演奏は作り込まれてて、おそらく音楽好きで色んなものを聴いてる人達が真剣に作ってるんだなっていう感じなのに、タイトルとかPVは遊び心が入ってるというかですね。
全体的にゆるい空気が漂ってるのは、良いロックバンドの証拠だと思っています。
This is a penのMVのコメント欄で、ペンパイナッポーアッポーペンと間違えて釣られた外人がコメントしてるあたりとか最高です。
ていうか、This is a penってYouTubeで検索をいれると、ピコ太郎に挟まれてヘルシンキラムダクラブが出てきます。いいのかこれ。
これからツアーだそうで、予定がちょっと微妙なのですがまたワンマン行きたいっすねー。
ていうか最近ライブ行ってないな…。