ロックンロールで一夜漬け

ロックンロールで一夜漬け

音楽に踏み込む探検日記

never young beachのメジャーデビュー

 

おはようございます。

なんだかバタバタしていたら、久々にてっぺん超えて完徹しました。

寝なくても朝は来るんですよね…。

 

never young beachがメジャーデビューすると聞きました。嬉しい知らせです。

このバンド、ちょうど最近好きになってよく聴いたところでした。

オアシスとネバヤンが最近のヘビロテです。

いわゆるシティポップというジャンルにあたるバンドだそうで、つまりはっぴいえんどの血筋だと僕は勝手に思っています。

インタビューを見ると本人達はそこまではっぴいえんど大好き!ってわけでもないようですが、その流派にあたるのは間違いなさそうです。

なにしろ、声が。

歌がもう、思いっきり大滝詠一です。

といってもただの物真似というわけでは勿論なくて、むしろ非常に独特な味のあるバンドです。何より、今まで聴いたことがないはずなのに、全く初めて聴いた感じがしないから不思議です。それだけスッと自然に耳に入ってくるということでしょうか。もはや小さい頃に聴いた気さえするほどで、ある種のノスタルジーさえ感じます。2014年結成なのに。

歌詞の雰囲気はというと、これが非常にゆったりまったりしていて、日々の暮らしの中の幸せを歌う曲が多い印象ですね。なんだか達観しているというか、老成しているというか…。

喫茶店と言われると風をあつめてを想起させられます。この曲は特にはっぴいえんどに寄せられているような気がしますね。

人気のない珈琲屋で摩天楼に思いを馳せるのがはっぴいえんどで、かたやお店を出て商店街の匂いや河原の景色に幸せを見出すのがネバヤン。そういう風な対比はいかがでしょうか。

一方で、はっぴいえんどと特に違うのは、どことなくトロピカルな演奏でしょうか。

南国というか、西海岸というか、Beach Boys風味というか…。 クリーンのギターにリバーブを強めにかけた単音は、ベンチャーズなどのビートルズが入ってくる前のアメリカのインストバンドみたいだなーとも思います。

このギターがまた、とても聴き心地がよくてじんわり沁みてきます。よい。

これは一番最近の曲ですが、この曲はちょっと他の比べてまた異質な印象です。他がわりとのらりくらりとしてるのに、この曲の主人公は別れに身悶える若者です。ボーカルも悲痛な叫ぶような歌声で、こういう一面もあるのか!という曲ですね。 

 このバンド、メジャーデビューするだけあって実際人気もかなりあるようです。よく見るとつい最近までインディーズだったのにYouTubeでもMV再生回数が既に100万超えやそれに近い曲がいくつかありますね。また、去年CJDにも出ていたようで…。結成3年目でこれって、めっちゃ順調に売れていってるバンドなのではないでしょうか。でもそんな感じがしないというか、売れ線じゃない独自路線でその成果というのがまた素敵です。

 なんかもう「これが完成形なんじゃないの?」と思いたくなるくらいスタイルの確立された音楽をやっている印象のnever young beachですが、まだメジャーデビューしたての年も若いバンドということで、これから更にどうなっていくのかが非常に楽しみでもあります。

こんど爆弾ジョニーとネバヤンの対バンがあるそうで、とっても気になります…。

行けるかな…。

 

ストーンズのアルバム曲順がズルい

 

こんばんは。

心なしか、寒さがピークを越してきたような気がしますね。そんなことないかな。

 

いきなり個人的な話で申し訳ないのですが、僕には「ビートルズを聴きたくなる時期」と「ストーンズを聴きたくなる時期」があります。

もちろん毎日色んなものを聴きますが、なぜだかこの2バンドはハシゴしたくない。

ああ今はビートルズだな、って時期が何週間か続くと、その後はしばらくストーンズの期間になります。

最近までビートルズ期間だったのですが、今週からストーンズ期間に入りました。今日はSticky Fingersです。

それで、改めて聴いてて思ったのが

ストーンズはアルバム最後の曲が優しい」

ということです。

例えばこのSticky Fingersですと、Moonlight Mileという曲が最後の曲となっております。

 

アコギにストリング、そしてピアノの音が重なって、ゆったりとしたテンポで響く曲です。

歌詞に関しては、雨が降り雪が積もる中、月の光が行くほどの遠い道のりを今行こうとしてるんだ…、というような内容でしょうか。ちょっと疲れたような気だるい雰囲気もありつつ、でもロマンチックな曲ですね。

アルバム冒頭の曲では奴隷に鞭を打つだのブラウンシュガー(ヘロイン)が美味いだの散々言ってるにもかかわらず、ラストのこの穏やかさですよ。

また演奏に関しても、いわゆるストーンズ印のソリッドな五弦ギターリフもMoonlight Mileでは影を潜め、あくまで穏やかなトーンに徹しています。

 

続いてLet It Bleed、このラストを飾るのは無情の世界、You Can't Always Get What You Wantです。

このブログで何度も取り上げていますが、荘厳なコーラスと「いつでも欲しい物が手に入る訳じゃないぜ」というフレーズが印象的な一曲です。

Let it bleedは一曲一曲がとても違った方向に個性的で、非常に聴きごたえのあるアルバムだと思います。そんな中でラストがこの曲だからこそ、それが一つにまとまって一つの作品として完成しているのではないかと思います。

で、これもやはり曲も歌詞もとても優しい。凹まされた時に聴くと落ち着きます。

 

第三にBeggars Banquetの最後の曲、Salt Of The Earthです。

 

和訳すると「地の塩」ってことで何のこっちゃですが、これは聖書の一節でかけがえのないものの例えばだそうです。この曲では労働者階級の人々と並べる形で讃えられています。

ドラッグ、酒、犯罪などがテーマの悪人面した歌が多い中、最後の最後には「労働者に乾杯」なんていう曲を持ってくるわけです。他の歌にさんざん卑猥な表現や痛烈な皮肉が込められているからこそ、この曲にも嘘がない。

 

いかがでしょうか。

もちろん、全てのアルバムについてそうだというわけではないです。山羊の頭のスープのラストのStar Starなんか、思い切りノリノリで下品なロックンロールですし。

ただ、なんていうんですか、ストーンズが時折見せる優しさって本当に暖かいんですよね…。

そこのところが、ただガラの悪いだけのバンドに終始しない魅力の一つだと思うのです。

カッコいい。

曲名に『ロックンロール』と入っている曲

 

こんばんは。

寒いと夏の曲が聴けなくなりますね…。

 

最近、オアシスの1stアルバムをよく聴いています。

90年代洋楽にはあまり馴染みがないのもあって、今までオアシスは何となく食わず嫌いしてしまっていました。しかしこの1stアルバムに関しては、比較的はっきりと古き良きロックンロールの流れを汲んでいて、聴いてみたらスッと頭に入ってきました。オアシスはロックにしては比較的しっとり爽やかなイメージがあったんですが、ピストルズのような荒々しさもあるんですね。リアムギャラガーの声もとてもよいです。

しかし、今回主張したいのはオアシスの事ではなく、

「ロックンロールバンドが曲名にRock'n Rollと付けているナンバーにハズレなし」

ということです。

例えばこのオアシスの1stアルバムの一曲目、これがRock'n Roll Starという曲です。

 

これがまたいい曲で。

周りの奴らは時間の無駄だって言ってくるけど、今夜は俺はロックンロールスターだぜ!

という、自分を信じて下克上を目指す若者らしいパワーに溢れた曲です。

このように、えてしてロック界全体について見てもRock'nRollという言葉が曲名に入ったナンバーは良い曲が多いように思うのです。

実際にいくつか挙げてみましょう。

 

Rock'n Roll Music -Chuck Berry 

まずこちらです。Rock'n Rollという言葉が使われ始めたばかりの時代、チャックベリーのヒットナンバーですね。ビートルズもカバーしていて、武道館で一曲目に演奏されたという点でも重要な曲だと思います。

 

It's only Rock'n Roll- The Rolling Stones

ストーンズでRock'n Rollという言葉が入る曲といえばこれでしょう。この曲はアルバムタイトルにもなっていますね。こんなのは只のロックンロールだぜ、でも好きなんだというラフな姿勢です。ルーズに絡むギターが印象的な、非常にストーンズらしいナンバーですね。

このようにロックンロールという名前が入ると、そのバンドの「らしさ」が前面に出てくるなと思います。今回集めて聴いてみても、ストレートで王道な曲が多い印象です。

 

Rock'n Roll Singer -AC/DC

AC/DCにもRock'n Rollと名のつく曲はいくつかあります。こちらは初期の名盤High Voltageに収録されている曲です。

AC/DCは正直結構どの曲も捻りなくやっている印象ですけれども、この曲は特にAC/DCらしさ満載で、シンプルな8ビートにコード一発のリフ、弾き倒しのブルースギターソロ、そしてボンスコットの高くパワフルな歌声が聴きどころでしょう。AC/DCってどんなバンド?と聞かれたらこれを聴いてもらえばほぼそれで分かってもらえるのでは、とさえ思います。

 

Rock'n Roll - Led Zeppelin

Rock'n RollでYouTube検索をかけるとこれが出てきます。

ツェッペリンといえばHR/HMの先駆者ではありますが、現代でいうハードロックというよりも、むしろハードなロックンロールと言うべき曲も当然多いです。この曲もそうですね。

イントロのジミーペイジのリフは、レスポール弾きなら一度はマネしたくなる名フレーズです。

あの日のロックンロール-ザ50回転ズ

日本でロックンロールという言葉に並々ならぬロマンを持ち情熱を注ぐ人達といったら、ザ50回転ズは欠かせないでしょう。

名前の通りで、ロックンロールをひたむきに追いかける姿勢がはっきりと表れた曲の一つだと思います。この前作にあたるロックンロール・マジックもおそらく同じテーマで、こちらもサイコーです。

 

はい。

改めて調べてみると、バンドの数だけあるんじゃないかというくらい出てきますね。 

考えてみれば、ロックンロールで一旗上げようとするミュージシャンが、まさにそのRock'n Rollという言葉を曲名に付けた曲を発表するということは、それそのまま自身の所信表明にもあたると思います。俺達のロックンロールはこれだ!と言えるような曲だからこそ、力の入った傑作が多いのかもしれません。

知らないバンドの曲をどこから聴くべきかという問題に関しては、入門としてまずはベスト盤からがいいとか、いやファーストアルバムからがいいとか、諸説あると思います。

しかし「とりあえず、ロックンロールと書いてある曲を聴いてみる!」というのも一つ有効なアプローチではないでしょうか。

そんな入り口もいいと思います。

 

エレカシ武道館

 

こんばんは。

冬休みが終わり、明日から通常運転です。

夜明け前に家を出る日々がまたはじまる…。

 

先日、エレファントカシマシ日本武道館コンサートに行ってきました。

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エレカシのライブは以前フェスで一度観たことがあったのですが、ワンマンは今回が初めてです。また、武道館に行くのも今回が初でした。

開場してすぐくらいに行きましたがすでにとても沢山の人の列ができていました。年齢層は30〜40代が多かった印象ですが、20代や親子連れもちらほら目につきました。親子連れで来るなんて英才教育だね、と前に並んでいた人たちが笑っていました。

羨ましいような、小さい子があの声聴いてビックリしないか心配なような…。

中に入ってみると、やっぱりとても広い!武道館だけあって日の丸が大きく飾られていて、所々に和風な意匠があるのが印象的です。

50年前ビートルズがここに来たんだよなぁ…と思うと不思議な感じがしました。 

席は二階の一番後ろの立見席だったのですが、位置が真正面だったので全体がよく見えました。ライブは近い方がいいこともありますが(クロマニヨンズモッシュの方が楽しい)、大きい会場では豆粒みたいな姿を目で追っかけるのも一興だと思います。

肝心のコンサートは、さすがエレカシといったところで圧巻でした。

僕はエレカシに関してはにわかもいいところなので、知らない曲が沢山あった(半分くらいは知らない曲だったかも…)のですが、初めて聴く曲でも歌詞とメロディーがスッと入ってくるのを感じて、むしろ凄いと思いました。おれ滑舌悪いんだよ〜とMCで言っていましたが、いやいや。

3時間とはとても思えないほどあっという間のショーの中で、個人的なハイライトは悲しみの果て、ズレてる方がいい、珍奇男、ガストロンジャー、そして今宵の月のようにです。

悲しみの果ては短い曲ですけれども、ライブだとなおさら短く感じました。バーンと来て、あ、もう終わっちゃう…、という感じでした。

ズレてる方がいいはエレカシで一番好きな曲でして、目の前で爆音で聴くとやっぱり一層感慨深かったです。この曲はほんと、10年後でも20年後でも聴いてると思います。

珍奇男は知らない曲だったのですが…、なんですかね、アコギを搔きむしり叫ぶ姿にエンケンを思い出しました。エレカシはロックンロールだけではなくて、日本のポップスやフォークにも大きな影響を受けてるんだろうなということを改めて感じました。

ガストロンジャーは異色作だけに、長いライブの中でも目立ちますね。高度経済成長期の生まれで〜のところ、僕は世代は全然違いますが好きです。

ガストロンジャー、ファイティングマンのような激しい曲の一方で、今宵の月のような といった情感豊かな曲も多いのがやっぱり良いです。

ラスト近くでこの曲が来ると、ホッとしますね。

また、やはりミヤジさんの動きも実際に観ても独特でした。イントロだけギターを弾いて、すぐ床に置いて前に出てくるなんて他に知りません。あとは、曲始めでギターのチューニングが合わなくて中止し「このギター変だよ、ダメ!失格!」 と言って取り替えてもらうくだりが面白かったです。しかもそのギター、おそらくずっとメインに使ってる黒いストラトだったし…。

でもやっぱりそういう人だからこそ、楽しもうぜ、エブリバディ!!良いことあるぜ!!って言ってるのを聞くと、元気出てきますね。

年明けにパワーもらえて楽しかったです。また、自分にとっての初めての武道館がエレカシで良かったと思います。

 

次は、もうちょっとアルバム聴いてきます。

紅白のこと

 あけましておめでとうございます。

 

今年の初夢は、オアシスなる謎のトランプゲームをする夢でした。

なおギャラガー兄弟は出てきませんでした。 

今年はCDJに行けなかったので、家でずっと紅白を観ていました。今年の紅白の評価については何かと物議をかもしているようですが、何だかんだそこも含めて毎年のことのように思います。あんまり紅白はじっくり観ない派なのですが、今回改めて通しで見たら色々思うことがあったので、それについて書いていきたいと思います。

本年もよろしくお願い申し上げます。

 

まず感じたこととしては「結構たくさん、作詞作曲で好きなミュージシャンが関わってるじゃん!」ということです。

というのも、たとえばAAAの「ハリケーン・リリ、ボストン・マリ」は、詞曲が真島昌利だったんですね。

何がどうなってマーシーからAAAへ曲提供ってことになったのかは謎ですが、歌詞をよく見るとエディコクランとか出てきて、ああこれマーシーか…って納得しました。それにしても、AAA好きな人のいったい何割がエディコクランを知ってるんでしょうか…。

また、PUFFY は言うまでもなく奥田民生のプロデュースですね。

ユルさ全開な感じで好きです。一方でアイドル同士で聴き比べると、やっぱ歌が上手いですね。またPUFFYというと、紅白ではやらなかったですが「これが私の生きる道」はビートルズのオマージュが目白押しの曲ということで、よい教科書でもあります。

さらにもう一つ、KinKi Kidsの硝子の少年は、作詞が松本隆で作曲が山崎まさよしというのは知りませんでした。

はっぴいえんどの詞も好きですが、アイドル提供曲になるとまた別の魅力があるように思います。それにしても、物心つくかつかないかギリギリの頃から松本隆の詞に触れてたんだなあ…。知らず知らずのうちに。

また、バンド枠としてのイエモンとラッド、そしてXもやはり格好よかったです。特にイエモン、JAMみたいな曲を紅白で演奏するってロックだな…。

ただ、個人的に一番の驚きはポールマッカートニーのサプライズ出演でした。普通に観ていて突然ポールが現れて、一瞬びっくりして。呼吸止まりました。しかも本人の口から知らされたのは、2017年の来日公演の告知!

正直そのあとしばらくは「ポール来んの、マジで⁉︎」って頭の中そればっかで、あんまり番組内容が頭に入りませんでした。

3daysで東京ドームとのことで、どうにかしてチケットを取って観にいきたいところです。

 

そんなわけで紅白、発見もあり驚きもありで個人的にはなかなか楽しんで観ることができました。年末にまったり観るにはとてもよいですね、やっぱり。

 

でも、来年はCDJ行きたいな…。

1日の終わりに聴きたい曲

 

こんばんは。

 

年内最後の更新になります。

今年から始めたこのブログですが、何だかんだ毎日誰かに見ていただいているようで、大変ありがたいことです。

そもそもこのブログは、音楽を聴いていて「こんな面白いものがあったぞ!」ということを、あくまで自分のために書き残しておこうと始めたものです。ふだん誰かに曲やバンドを紹介するような文体で書いてはいますが、実質的には机に貼っておくメモ書き程度のものです。

重ね重ね、たまにでも見て下さっている方々、偶然このページだけ開いた方も、本当にありがとうございます。来年は少し忙しいので、時には短くなったり隔週になったりするかとは思いますが、たまに覗いていただければ幸いです。

 

さて。

年末というのは、年が終わるだけあって、物事の終わりを思わせる出来事が多いものです。

そしてそういった区切りの際にもまた、音楽がよく使われるものです。どんなドラマにも最後にはエンディングテーマが流れ、卒業式には仰げば尊しが歌われます。大晦日はやっぱり紅白歌合戦をちらっとは観たくなるものです。

同じように個人個人にも、1日の終わりや仕事が終わった時に聴きたくなる曲というものがあるのではないかと思います。

ありませんかね。いえ、僕はあります。

ということで今回は、いつにも増して個人的な話になりますが、「ひと段落ついたな」という気分の時に合う曲について書いていきたいと思います。

 

・ Tumbling Dice/ The Rolling Stones

 

ストーンズのTumbling Diceです。これは確かストーンズの公式ビデオの最後に数秒流れる曲で、だから終わりの曲っぽいって事もあるかもしれません。

歌詞の内容が「俺を転がしてみろよ、俺に賭けてみろよ」というものなんですが、和訳の解釈次第では「好きにしてくれ、俺は転がされるサイコロなのさ」という風にもとれるなぁと思っています。つまり、自分ではどうしようもないところで転がされているというような意味ですね。そこのところが疲れてる時は心地いいです。

イントロのリフは、ストーンズの中で1,2を争うくらいに好きです。

 

無情の世界/The Rolling Stones

これもストーンズです。この二曲は前にも取り上げたように思いますね…。好きなんです。

名盤と名高いLet It Bleedのラストを飾る曲です。この曲を聴きたくなる理由としては、歌詞の「何でもかんでもは手に入らないけど、いつかはいい事あるぜ」っていう、そこの部分に尽きます。アルバム版ではコーラスから始まる、とても綺麗なナンバーです。

アルバム中で散々ドラッグとかセックスとか言っておきながら、ラストにこういう綺麗で優しい曲を持ってくるの本当にあざといと思います。

 

A Hard Day's Night/ The Beatles

はい。ビートルズです。

この曲は映画の撮影に疲れたリンゴがつぶやいた一言からきてるという逸話もありまして、仕事や勉強で疲れたあとに聞くとよくハマります。ジョンのボーカルにジョージの12弦ギターによるソロ、そして何より謎多きイントロの一発と、聴きどころ満載です。 

恥ずかしながら、むかし歌詞の中のfeeling alright という部分をBeer is alright と聴き間違えていて、「ビートルズってビール好きなのかな?」と勘違いしていました。そのせいでビール飲むとこの曲を思い出します。

 

ズレてる方がいい/エレファントカシマシ

邦楽いきましょう。エレファントカシマシの「ズレてる方がいい」です。先々週取り上げたばっかりですが、いや、これ好きなんです。

何かしくじった日や、飲み会や食事会でなんとなく空気に馴染めなかった時なんか最高です。

誰かと上手くやれなくても気にすんなよ、思いっ切りやれよ、というのはロックンロールの本質のひとつでもあると思います。

 

ええねん/ウルフルズ

ウルフルズです。ウルフルズ好きそう、とよく言われます。はい、好きです。

この曲はサラリーマンneoという昔やってたNHKのコント番組のエンディング曲でした。それもあってか、帰りの満員電車とかで聴くととてもよいです。ええねん、という馴染みやすい言葉でこんな王道ロックンロールを作るって凄いことだなーと思います。余談ですけど、チャックベリーとかリトルリチャードって関西弁使いそうですよね。

奥田民生とセッションしてる動画がありまして、こちらも好きです。

 

日曜日よりの使者/THE HIGH-LOWS

ハイロウズです。日曜日よりの使者って言葉自体がもうとても優しくてワクワクする発明だと思います。

たしかダウンタウンを観て作った曲とネットにありましたが、僕からすればヒロトマーシーが日曜日の使者そのものです。

ゆったりとしたテンポに、ライブではマーシーのブルージィなギターが味わい深い曲でもあります。

金曜夜はコレで鉄板です。

 

今回はここまでです。

なんだかまた一段とおっさんくさくなった気がしますが…、それもそれで。

いくら好きな趣味があっても、なかなか時間がとれないと楽しめない事もあると思います。

しかし、ロックンロールなんてものは忙しくても3分あれば聴けます。それで一日中いい気分になれたりするわけで、いいものに出会えたなと常々思います。

来年も色々聴けたらいいな。

 

それでは、よいお年を。

  

ドアーズのオルガンとギター

お疲れさまです。

仕事納め、学業納めが近づいてきました。

 

先日、ある人にドアーズのCDを渡す機会がありました。キーボードが格好いいバンドをということで選んだのですが、人に紹介するからにはもう一回通しで聴いておくかということで、改めてドアーズのファーストを何周かしました。

いや、やっぱり良いですね。

 

ドアーズはほんっっとに独特なバンドだと思います。「独自の世界観」という言葉はバンドの紹介文句に使われ過ぎて意味が薄っぺらになっているという話もありますが、ドアーズに関してはそうとしか言いようがないと思います。

そのぶん時代を感じさせない部分も多く、一周回って現代の感覚でも聴きやすいかもしれません。

フロントマンのジム・モリソンは、この世の終わりのようなトーンの歌声、詩的で難解な歌詞、そして数々の奇行と若すぎる死で知られております。最初聴いた時は歌詞がわからないのにものすごい不安な気持ちになりました。

そして、歌詞を調べてみたらもっと不安になりました。僕の中で「よく分からないけど怖い」という存在の代表格がドアーズです。

でも、なんか聴いちゃうんですよね…。

ど真ん中に天才が立っているので、どうしてもそこに注目しがちですが、周りも周りで大概変態プレイヤーだと思います。もちろん良い意味です。

演奏面に関して、まずはやはり印象深いのがオルガンです。 歌が真っ暗に沈んでいるのと対照的に、オルガンは軽快で明るいフレーズが目立ちます。これがまた歌と組み合わさると非常に不気味でサイコーですね。鬱で精神的に限界まで追い込まれた人が、何故か満面の笑みで踊り狂ってるような、そんな気味の悪さです。

また、明るいけれども絡みつくような中毒性があり、長く聴いていると気分が変になってくる危うさもあります。読んだ本には呪術的なサウンドと表現されていました。

Light My Fireは名演ですね。

一方ギターは、最初どうしてもオルガンの陰に隠れがちな印象があったのですが、これもこれでかなり摩訶不思議なギターです。むかし新宿の洋楽バーへと友人に連れて行かれた際、バーの店主さんがドアーズの話をしていて、ドアーズはギターのコピーをしようとすると指がわけわからない動きになると言っていました。

一般論として、オルガンがメロディ担当でさらにベースレスときたら(そんな編成なかなかないですが…)、ふつう役割分担としてギターはコード弾きが主体になるかと思います。しかしドアーズの場合、単音やアルペジオを重ねるようなフレーズが多くみられます。また弾いているのもどこか大陸的な、民族音楽のようなメロディという印象で、これがドアーズの神秘的な雰囲気に一役買っているように思います。

個人的には、The Endで右チャンネルから鳴り続けているギターが特に心地よくて好きです。

 

 

ミーハーな味わい方かもしれませんが、ドアーズは嫌な事があった日の夜に電気を消して爆音で聴くと、ますます落ち込んで最高ですね。

 

良いことも悪いことも、時にはロックを楽しむ肴です。