ロックンロールで一夜漬け

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ロックンロールで一夜漬け

音楽に踏み込む探検日記。毎週月曜更新

フレディ・アンド・ザ・ドリーマーズを聴く

こんばんは。

花粉がそろそろきそうな感じですね。

 

僕は「60年代ブリティッシュ・ビート」という本を持っています。その名の通り60年代のビートブーム時代と呼ばれる時期のバンドを写真つきで紹介している本でして、これがまーよくまとまっていて面白いです。

聴くものに困った時は、何はなくともコイツを開いて探してみれば間違いない。そんな宝の地図のような本です。

今回はこの本から、フレディ・アンド・ザ・ドリーマーズというバンドを取り上げてみようと思います。

サムネを見ると眼鏡の白人、はてバディ・ホリーかな?と思って開くと、明らかに挙動がヤバい。な、なんだこれ…。

このバンドはマンチェスター出身で、60年代半ばに活躍したブリティッシュ・インベイジョンど真ん中のバンドのようです。つまりイギリスから出てきてアメリカでも人気が出たという典型で、このI'm Telling You Know(邦題:好きなんだ)は当時アメリカのチャートで一位を取ったシングル曲ですね。

イギリスのバンドってどことなく暗めでしっとりしたイメージがあるのですが、フレディ・アンド・ザ・ドリーマーズはとにかく陽気ですね。特にフロントマンのフレディ・ギャリティの動きは、アメリカンコメディやディズニーのアニメキャラクターのようです。これもイギリスなのかと。

なんだろう、この背景…。

最後の方に全員集合して、他の出演者?が微妙に恥ずかしそうに踊ってるのが最高です。

よく聴いてみると、コミックバンドかと思いきや曲はとてもポップで歌やコーラスも上手です。音的には優等生っぽいのがなんとも面白いですね。これをパンクにしたら50回転ズみたいになりそうです。

ストーンズビートルズがある意味でアイドルとして売り出していた時期に、こういったコミカルなのステージを売りにしていたバンドもいたんだなーというのが新鮮です。

このバンドは解散が1966年と結構早くて、フロントマンのフレディはそれ以降子供向けのTV番組やキャバレー回りに活動を移したそうです。

…や、やっぱりコメディアンなのでは。

30年後の姿もyoutubeにありました。歳はとっているけど、なんも変わってないっすね。

なぜか冒頭のヒャハハハハーで目頭が熱くなります。ぶれない格好良さ。

50回転ズも歳とったらこんな感じなのかな…。

今週はいよいよクロマニヨンズのライブです。楽しみ。時間に間に合うといいな…。

 

 

テレキャスターとオッサンと女子

 

こんばんは。

 マーシーが誕生日だそうで、おめでとうございます。歳を重ねて衰えるどころか益々カッコよくなっていくの、本当に凄いと思います。ずっと追いかけてます。

来週ライブ行きます。やー楽しみ。

 

さて、今回も前回に引き続き、テレキャスターについての話です。

果たしてテレキャスターはおっさんなのか、それとも女子なのかについて考えてみたいと思います。わーい。

最近(といっても数年前かも)、テレキャスターを持った女子、「テレキャス女子」というものが取り上げられていると思います。

チャットモンチーからSHISHAMOまで、たしかにガールズバンドのギターボーカルのテレキャス率の高さには目を見張ります。また、何もプロでなくても、高校や大学の軽音部のギター女子のテレキャス率も相当高い気がします。いつだったか、能年玲奈がステッカーだらけのテレキャスを抱えた姿で雑誌の表紙を飾ってましたね。

極端なことを言えば、テレキャスターのステレオタイプの1つに「ガールズバンドの子が持ってる可愛いギター」というのもあると思います。

 ただ面白いのは、これがもう少し上の世代になると意見が全然違ってくることです。

曰く、テレキャスはオッさんくさい。

可愛いどころかテレキャスは渋い、無骨なギターだという意見ですね。完全に真逆です。

この認識の差は何なのでしょうか。

今回はこれについて考えてみます。

 

まず、テレキャスの女子っぽいところについて、もうちょっと掘り下げてみましょう。

むかし部活の先輩に、テレキャスターを使っている女子はほとんどチャットモンチーに憧れているのだと聞きました。
今だったらSHISHAMOなんですかね…。

女子のテレキャス率が高い理由として、まず1つは憧れという要素があると思います。

要は、えっちゃんが使ってるから使う。

シンプルながら間違いない理由です。

バンド全体からするとガールズバンドの占める数ってまだそこまで多くはないので、必然的に憧れの対象になるようなギタリストとなると数が絞られてくるというのもあると思います。

また、憧れということの他に、テレキャス自体がエレキギターの中でも女子に相性がいいモデルなのかもしれません。
というのも、どうも周りを見てると、女の人は結構ずっと一本のギターを使い込んでいく印象があります。それこそ田渕ひさ子とかもそうですし。
この一本を使い込むという点において、テレキャスターはかなり用途に合ったギターだと思います。比較的軽いし、丈夫だし、一本でなんでもできるし。

また、カラーリングがわりと明るくて綺麗というのも理由かもしれません。ホワイトブロンドやキャンディアップルレッドなんかは、そういう目で見れば女の子っぽいカラーリングです。特にキャンディアップルレッド、赤いテレキャスは人気がある印象です。名前からしておいしそうですし、女子力高そう。

 

さて。一方、テレキャスがオッさん御用達だという意見について考えましょう。

ちなみに僕はこれ、めっちゃ良く分かります。

なぜかと言えば、テレキャスは名だたる歴代ロックスター達に愛されてきた経緯があるからですね。

そもそもテレキャスターは歴史の古いギターでして、フェンダー社の作った最初のソリッドギターです。実はストラトレスポールやSGなど世のほとんどのエレキギターよりも先輩にあたります。それもあって、60〜70年代ロックスターにも使用者は多いです。

まず何と言ってもキース・リチャーズ、この方はオープンGで五弦にしたテレキャスがトレードマークですね。木目がナチュラルっぽいので、これは多分マルコムでしょうか。

 ブルース・スプリングスティーンのトレードマークもテレキャスです。Born To Runのジャケットで彼が抱えるテレキャスインパクト大です。

また、エルヴィス・プレスリーのバックでギターを弾いていたジェームズバートンもテレキャスターですね。後は、先週も触れたジミー・ペイジウィルコ・ジョンソン、そしてパンク勢としてはジョー・ストラマーも外せません。

他にもミック・グリーン、オルガ、ダニー・ガットン、ジョージ・ハリスンジェフ・ベック、などなど…僕が思いつく範囲でさえ、挙げればキリがありません。

つまり、この辺の時代のギタリスト達に憧れを持っていても、テレキャスに引き寄せられるというわけです。この場合はバタースコッチブロンドやサンバーストなどの色を選ぶことになるでしょう。しぶい。

当然、日本でもこういったロックスター達の憧れからかテレキャスを手に取った人達もいて、チャボやマーシーアベフトシ、ダニー、くるり岸田繁斉藤和義、その他にも大勢いそうです。あと個人的には、いま50〜60代でバンダナ着けてテレキャスを抱えていた写真が残っている人はみなキースリチャーズ意識だと思います。はい。

また色に関して、先程赤いギターは色が可愛いから女子っぽいと書きましたが、

ブルースの巨人にしてストーンズの憧れの存在、マディ・ウォーターズが赤いテレキャスを使っています。昔のキャンディアップルレッドってなんか色が違いますね。日焼けした感じというか…。

また向井秀徳のメイン機の1つも実は赤色です。

赤いテレキャスというとこういうイメージもあります。こうなると、先程まで女子力を発揮していたりんご色が、鈍く輝く赤銅色に見えてくるから不思議です。

 

はい。 

SHISHAMOマディ・ウォーターズを同記事で並べるとっ散らかり加減ったらないですね。

時代を超えて様々なギタリストに使われてるのに、その使われ方が全然違うところが面白いです。それだけ幅のきくギターなのでしょう。

そもそも発売から半世紀近く経つのに、未だに形が変わらないのも凄い話です。 

一本欲しい…けど、僕はレスポール派です。

 テレキャスに関しては他の人に使って欲しい、そしてたまに貸してほしい、みたいな、こう。

そのあたり複雑な感情を抱えています。

 

 

 

テレキャスターの音

 

こんばんは。

 

さっっむい・・・。

 

今回はテレキャスターというギターについて考えてみたいと思います。

エレキギターと言ったらストラトレスポールか、あるいはテレキャスかというくらいに、テレキャスターはギターの中でも知名度の高いモデルだと思います。

 曲のタイトルになる事も多く(凛として時雨の「テレキャスターの真実」、キュウソネコカミの「テレキャスばっか」など)、そう言った意味でギター弾かない人でもテレキャスという単語だけは知ってるってこともあるのではないでしょうか。

このテレキャスター、何かにつけてステレオタイプのすごく多いギターだと思っています。音色がジャキジャキしている、ギターボーカルがよく持っている、ガールズバンドでよく出てくる、サブカルっぽい、などですね。その真否はおいておいても、キャラ付けがされやすい、キャラクター性を見出されやすいギターなのは間違いなさそうです。

そこで今回は、特にこうしたテレキャスターのステレオタイプの中でも、音色に関する部分について考えてみたいと思います。

 

まず何と言ってもこの「ジャキジャキしている」という表現です。最初聞いた時はギターでジャキジャキてなんじゃいと思ったんですが、

 これに関しては、この人の影響に尽きると思います。NUMBER GIRLZAZEN BOYSのギターボーカル、向井秀徳ですね。

高音域をガンガンに効かせたクランチトーン。多分これ、ライブで大きい音で聴いたら耳が痛くなるくらいのセッティングだと思います。6本の狂ったハガネの振動と言ってるだけあって、非常に金属質な音です。そこのところをジャキジャキと言っているようです。

ナンバガでは田渕ひさ子のジャズマスの音がヤバい轟音で鳴っているので(これもこれでとんでもないですが)、ZAZEN BOYSもしくはソロの曲の方が向井秀徳のギターの音は良く聴こえます。

こうしてギター単体で聴くと、冷たい感じのエッジの効いた音で、ジャキジャキってこれか!と良くわかります。

また、カッティングが武器のテレキャス使いといえばアベフトシが挙がるでしょう。

 

例えばこの曲でイントロから鳴っている、コードストロークの際のチャカチャカいう歯切れの良い音がカッティングですが、この人の場合それを16分連射でぶっこんできます。マシンガンの発射音に似ていることから、マシンガンカッティングと呼ばれるスタイルですね。 右手が滅茶苦茶柔らかくて、左手の力加減が絶妙で、なおかつ正確なリズムが刻めないとまともに鳴らせない、ギタリスト泣かせの技術です。

 

そしてマシンガンカッティングといったらこの人です、ウィルコジョンソン。この人もずっとテレキャスターをメインに使用していますね。カッティングが得意なテレキャス使いを遡るとどっかでこの人に当たるんじゃないかと思います。

 

そのウィルコジョンソンのギター解説動画があります。イギリス発音だとtelecasterは「テレカスター」なんですね…。 カッティングもスタッブて言うんですねー。

このようにカッティングの達人たちがメインギターとして使っているという点で、テレキャスはカッティングに向くという太鼓判を押されているようなものです。これについてはステレオタイプでなくれっきとした事実と言えるでしょう。

一方で、じゃあテレキャスはジャキジャキでカッティング向きのギターかと言いますと、それだけでもないようです。テレキャスは音が太い、という意見も最近よく聞きます。

音が「太い」という表現もギター特有でイメージにしにくいなぁといつも思うんですが、単音でパンチのある音が出るという感じなんでしょうか。ジミーペイジはレスポールがトレードマークですが、初期はテレキャス弾きだったのは有名な話です。Stairway To Heavenのギターソロはテレキャスで録音されてるって楽器屋のお兄さんから聞きました。

新曲よいですねー。

The BawdiesのTAXMANもテレキャスがメインで、フェンダーからシグネチャーモデルも出てますね。ジャキジャキともカッティングとも違う、リフでゴリゴリ攻める印象です。

これもまた太くて格好いい、テレキャスターの音色です。 

 

なんだか改めて聴き比べると、「結局、弾き手によるんじゃないか?」という気がしてきますが・・・。

昨今言われるテレキャスの音色のイメージの真相は、それぞれそのイメージ通りの音を出している人が実際にいて、だからこそ全部正解で全部テレキャスターらしい音なんだということなのでしょう。

 

となると、ギターやってる人にはテレキャスを弾かせてみれば、その人の音楽的なバックグラウンドがより浮き彫りになって面白いかもしれないですね。

BUMP OF CHICKEN 66号線とRoute 66

 

こんばんは。

ここ何日かは暖かいですね。いいことです。

 

今回は、BUMP OF CHICKEN の66号線という曲についてです。

ロックンロールで一夜漬けというこのブログで折に触れてBUMP OF CHICKENの話をするのは、僕が常日頃から「もしかしたら、このバンドがやってるのはロックンロールなんじゃないか?」という思いを抱えているからです。よろしくお願いします。

そして今回も、まさにそんな話です。

BUMP OF CHICKENには、「66号線」という曲があります。

COSMONAUTという、4thアルバムにあたる作品に収録されている曲です。シングルカットされているわけでもなく、またライブで演奏されることも珍しい、比較的マイナーな曲です。

しかしファンの間ではなかなか根強い人気のある曲のようで、Twitterで66号線と検索をかけると「バンプでは66号線が好きです!!」という呟きも未だにちらほら見られます。

アコギのストロークから始まるゆったりしたバラード曲で、歌に重なるアルペジオやドラムロールが聴いていてとても心地よい一曲です。

さて、この66号線、聴いていると「このタイトルどんな意味?なんで66なの?」という疑問がでてきます。その理由は、バンプに詳しい先輩に話を聞いたところ、なんでもバンプと親交のあるマネージャーさんのラッキーナンバーが66なのだそうです。この曲はその方にあてたものなのでは、という事でした。なるほどたしかにネットで見ても、知恵袋で同じような話が出てきます。ラジオで言ってたんですね。

ですが、あえて申し上げたい。

「66号線といえばRoute 66じゃないか!!」

はい。ここから本題に入ります。

あくまで、先にあげたそのラッキーナンバーの説自体が違うと言いたいわけではありません。

知恵袋に準拠するなら、むかしバンプ人形劇ギルドでも66という数字を使っているそうで、それが本当ならBUMP OF CHICKENの面々は66という数に何らか思い入れがあるのは間違いないでしょう。そこでこの曲にあたっても66という数字を使った可能性は十二分にあります。

しかし、66という数字それだけでなく、66「号線」というのであれば、それはロック史からいって重要な地名を指すことにもなります。

つまりRoute 66、アメリカの高速道路66号線ですね。

アメリカのスタンダードナンバーのひとつに、Route 66という曲があります。

 

66号線をぶっとばすぜ!最高だぜ!

という、言わばご当地ソングです。

大元はどうもナットキングコールのジャズナンバーのようですが、チャックベリーがカバーしたことで、それに続いてローリングストーンズ、ドクターフィールグッドといった大御所がR&B調にカバーしています。

ストーンズの1stアルバムにも収録されていますね。

個人的にはドクターフィールグッドのカバーが好きです。リフが歯切れ良くて最高です。

 

つまりは、ロックンロールのご先祖様や超大御所がこぞってRoute 66という曲をカバーしているというわけです。

そして、Route 66というタイトルを日本語訳したらそのものズバリ66号線、です。 

 

そもそもバンプ(というか作曲担当の藤くん)は昔の音楽も相当聴きこんでいるようなので、これらの曲を知っていたとして何ら不思議はないです。むしろここからのオマージュを多少なり含んでいると考える方が自然ではないかと思うのですが…。

いかがでしょうか。

いずれにしても隠しトラックにLet It Beが入っていたり、こういう古い曲との関係を匂わせる曲がフッと組み込まれていたり、今の自分の趣味をふまえて聴き直しても色んな発見があるのは楽しいことです。

 

そのうち遠い未来に原点回帰して、シンプルなスリーコードのロックンロールとか作ったりしないかな…。

などと、こっそり期待しています。

 

never young beachのメジャーデビュー

 

おはようございます。

なんだかバタバタしていたら、久々にてっぺん超えて完徹しました。

寝なくても朝は来るんですよね…。

 

never young beachがメジャーデビューすると聞きました。嬉しい知らせです。

このバンド、ちょうど最近好きになってよく聴いたところでした。

オアシスとネバヤンが最近のヘビロテです。

いわゆるシティポップというジャンルにあたるバンドだそうで、つまりはっぴいえんどの血筋だと僕は勝手に思っています。

インタビューを見ると本人達はそこまではっぴいえんど大好き!ってわけでもないようですが、その流派にあたるのは間違いなさそうです。

なにしろ、声が。

歌がもう、思いっきり大滝詠一です。

といってもただの物真似というわけでは勿論なくて、むしろ非常に独特な味のあるバンドです。何より、今まで聴いたことがないはずなのに、全く初めて聴いた感じがしないから不思議です。それだけスッと自然に耳に入ってくるということでしょうか。もはや小さい頃に聴いた気さえするほどで、ある種のノスタルジーさえ感じます。2014年結成なのに。

歌詞の雰囲気はというと、これが非常にゆったりまったりしていて、日々の暮らしの中の幸せを歌う曲が多い印象ですね。なんだか達観しているというか、老成しているというか…。

喫茶店と言われると風をあつめてを想起させられます。この曲は特にはっぴいえんどに寄せられているような気がしますね。

人気のない珈琲屋で摩天楼に思いを馳せるのがはっぴいえんどで、かたやお店を出て商店街の匂いや河原の景色に幸せを見出すのがネバヤン。そういう風な対比はいかがでしょうか。

一方で、はっぴいえんどと特に違うのは、どことなくトロピカルな演奏でしょうか。

南国というか、西海岸というか、Beach Boys風味というか…。 クリーンのギターにリバーブを強めにかけた単音は、ベンチャーズなどのビートルズが入ってくる前のアメリカのインストバンドみたいだなーとも思います。

このギターがまた、とても聴き心地がよくてじんわり沁みてきます。よい。

これは一番最近の曲ですが、この曲はちょっと他の比べてまた異質な印象です。他がわりとのらりくらりとしてるのに、この曲の主人公は別れに身悶える若者です。ボーカルも悲痛な叫ぶような歌声で、こういう一面もあるのか!という曲ですね。 

 このバンド、メジャーデビューするだけあって実際人気もかなりあるようです。よく見るとつい最近までインディーズだったのにYouTubeでもMV再生回数が既に100万超えやそれに近い曲がいくつかありますね。また、去年CJDにも出ていたようで…。結成3年目でこれって、めっちゃ順調に売れていってるバンドなのではないでしょうか。でもそんな感じがしないというか、売れ線じゃない独自路線でその成果というのがまた素敵です。

 なんかもう「これが完成形なんじゃないの?」と思いたくなるくらいスタイルの確立された音楽をやっている印象のnever young beachですが、まだメジャーデビューしたての年も若いバンドということで、これから更にどうなっていくのかが非常に楽しみでもあります。

こんど爆弾ジョニーとネバヤンの対バンがあるそうで、とっても気になります…。

行けるかな…。

 

ストーンズのアルバム曲順がズルい

 

こんばんは。

心なしか、寒さがピークを越してきたような気がしますね。そんなことないかな。

 

いきなり個人的な話で申し訳ないのですが、僕には「ビートルズを聴きたくなる時期」と「ストーンズを聴きたくなる時期」があります。

もちろん毎日色んなものを聴きますが、なぜだかこの2バンドはハシゴしたくない。

ああ今はビートルズだな、って時期が何週間か続くと、その後はしばらくストーンズの期間になります。

最近までビートルズ期間だったのですが、今週からストーンズ期間に入りました。今日はSticky Fingersです。

それで、改めて聴いてて思ったのが

ストーンズはアルバム最後の曲が優しい」

ということです。

例えばこのSticky Fingersですと、Moonlight Mileという曲が最後の曲となっております。

 

アコギにストリング、そしてピアノの音が重なって、ゆったりとしたテンポで響く曲です。

歌詞に関しては、雨が降り雪が積もる中、月の光が行くほどの遠い道のりを今行こうとしてるんだ…、というような内容でしょうか。ちょっと疲れたような気だるい雰囲気もありつつ、でもロマンチックな曲ですね。

アルバム冒頭の曲では奴隷に鞭を打つだのブラウンシュガー(ヘロイン)が美味いだの散々言ってるにもかかわらず、ラストのこの穏やかさですよ。

また演奏に関しても、いわゆるストーンズ印のソリッドな五弦ギターリフもMoonlight Mileでは影を潜め、あくまで穏やかなトーンに徹しています。

 

続いてLet It Bleed、このラストを飾るのは無情の世界、You Can't Always Get What You Wantです。

このブログで何度も取り上げていますが、荘厳なコーラスと「いつでも欲しい物が手に入る訳じゃないぜ」というフレーズが印象的な一曲です。

Let it bleedは一曲一曲がとても違った方向に個性的で、非常に聴きごたえのあるアルバムだと思います。そんな中でラストがこの曲だからこそ、それが一つにまとまって一つの作品として完成しているのではないかと思います。

で、これもやはり曲も歌詞もとても優しい。凹まされた時に聴くと落ち着きます。

 

第三にBeggars Banquetの最後の曲、Salt Of The Earthです。

 

和訳すると「地の塩」ってことで何のこっちゃですが、これは聖書の一節でかけがえのないものの例えばだそうです。この曲では労働者階級の人々と並べる形で讃えられています。

ドラッグ、酒、犯罪などがテーマの悪人面した歌が多い中、最後の最後には「労働者に乾杯」なんていう曲を持ってくるわけです。他の歌にさんざん卑猥な表現や痛烈な皮肉が込められているからこそ、この曲にも嘘がない。

 

いかがでしょうか。

もちろん、全てのアルバムについてそうだというわけではないです。山羊の頭のスープのラストのStar Starなんか、思い切りノリノリで下品なロックンロールですし。

ただ、なんていうんですか、ストーンズが時折見せる優しさって本当に暖かいんですよね…。

そこのところが、ただガラの悪いだけのバンドに終始しない魅力の一つだと思うのです。

カッコいい。

曲名に『ロックンロール』と入っている曲

 

こんばんは。

寒いと夏の曲が聴けなくなりますね…。

 

最近、オアシスの1stアルバムをよく聴いています。

90年代洋楽にはあまり馴染みがないのもあって、今までオアシスは何となく食わず嫌いしてしまっていました。しかしこの1stアルバムに関しては、比較的はっきりと古き良きロックンロールの流れを汲んでいて、聴いてみたらスッと頭に入ってきました。オアシスはロックにしては比較的しっとり爽やかなイメージがあったんですが、ピストルズのような荒々しさもあるんですね。リアムギャラガーの声もとてもよいです。

しかし、今回主張したいのはオアシスの事ではなく、

「ロックンロールバンドが曲名にRock'n Rollと付けているナンバーにハズレなし」

ということです。

例えばこのオアシスの1stアルバムの一曲目、これがRock'n Roll Starという曲です。

 

これがまたいい曲で。

周りの奴らは時間の無駄だって言ってくるけど、今夜は俺はロックンロールスターだぜ!

という、自分を信じて下克上を目指す若者らしいパワーに溢れた曲です。

このように、えてしてロック界全体について見てもRock'nRollという言葉が曲名に入ったナンバーは良い曲が多いように思うのです。

実際にいくつか挙げてみましょう。

 

Rock'n Roll Music -Chuck Berry 

まずこちらです。Rock'n Rollという言葉が使われ始めたばかりの時代、チャックベリーのヒットナンバーですね。ビートルズもカバーしていて、武道館で一曲目に演奏されたという点でも重要な曲だと思います。

 

It's only Rock'n Roll- The Rolling Stones

ストーンズでRock'n Rollという言葉が入る曲といえばこれでしょう。この曲はアルバムタイトルにもなっていますね。こんなのは只のロックンロールだぜ、でも好きなんだというラフな姿勢です。ルーズに絡むギターが印象的な、非常にストーンズらしいナンバーですね。

このようにロックンロールという名前が入ると、そのバンドの「らしさ」が前面に出てくるなと思います。今回集めて聴いてみても、ストレートで王道な曲が多い印象です。

 

Rock'n Roll Singer -AC/DC

AC/DCにもRock'n Rollと名のつく曲はいくつかあります。こちらは初期の名盤High Voltageに収録されている曲です。

AC/DCは正直結構どの曲も捻りなくやっている印象ですけれども、この曲は特にAC/DCらしさ満載で、シンプルな8ビートにコード一発のリフ、弾き倒しのブルースギターソロ、そしてボンスコットの高くパワフルな歌声が聴きどころでしょう。AC/DCってどんなバンド?と聞かれたらこれを聴いてもらえばほぼそれで分かってもらえるのでは、とさえ思います。

 

Rock'n Roll - Led Zeppelin

Rock'n RollでYouTube検索をかけるとこれが出てきます。

ツェッペリンといえばHR/HMの先駆者ではありますが、現代でいうハードロックというよりも、むしろハードなロックンロールと言うべき曲も当然多いです。この曲もそうですね。

イントロのジミーペイジのリフは、レスポール弾きなら一度はマネしたくなる名フレーズです。

あの日のロックンロール-ザ50回転ズ

日本でロックンロールという言葉に並々ならぬロマンを持ち情熱を注ぐ人達といったら、ザ50回転ズは欠かせないでしょう。

名前の通りで、ロックンロールをひたむきに追いかける姿勢がはっきりと表れた曲の一つだと思います。この前作にあたるロックンロール・マジックもおそらく同じテーマで、こちらもサイコーです。

 

はい。

改めて調べてみると、バンドの数だけあるんじゃないかというくらい出てきますね。 

考えてみれば、ロックンロールで一旗上げようとするミュージシャンが、まさにそのRock'n Rollという言葉を曲名に付けた曲を発表するということは、それそのまま自身の所信表明にもあたると思います。俺達のロックンロールはこれだ!と言えるような曲だからこそ、力の入った傑作が多いのかもしれません。

知らないバンドの曲をどこから聴くべきかという問題に関しては、入門としてまずはベスト盤からがいいとか、いやファーストアルバムからがいいとか、諸説あると思います。

しかし「とりあえず、ロックンロールと書いてある曲を聴いてみる!」というのも一つ有効なアプローチではないでしょうか。

そんな入り口もいいと思います。