ロックンロールで一夜漬け

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ロックンロールで一夜漬け

音楽に踏み込む探検日記。毎週月曜更新

VR体験でバンドマンの行く末が心配になった

 

先日、お台場ダイバーシティのVR体験に行ってきました。

VRというと、ヘッドセットを装着して映像を360度の仮想現実として楽しむアレですね。

秋からPS4がVR対応になるということで、最近にわかに話題になっているものだと思います。

実際この体験も予約が一杯で、日曜だったのもあると思いますが、予約可能になる一ヶ月前に日が変わってすぐ取ったのに、その時点でもう半分くらいしか空きがなかったです。

体験ゲームは全部で7種類あって、そのうちの6種類を遊んで来ました。

 

どうだったかというと、

 

どれもめっっちゃ面白かったです。

何だろう、あれは今までのテレビゲームとは全く別物ですね。小学生の頃、初めてゲームキューブに触れた時以来の衝撃でした。

本当なら体験したゲームをいっこずつ指差して延々と語りたい気分ではありますが、ここは音楽の話をするブログですので、やっぱりそこに話をつなげていこうと思います。

 

ここで体験できるゲームの中に、max voltageというものがあります。

 

ここで詳しく説明されていますが、ざっくりいうと大観衆の中でスーパースターとして歌を歌い、ライブを盛り上げるというゲームです。

一人カラオケの進化版のような感じで、曲を選んで歌う形式です。ここでは夏祭りとブルーハーツリンダリンダの2曲が選べました。

 

夏祭りとブルーハーツって。

製作者の世代が透けて見えるようです。

 

ゲーム自体も興味があったのと、なによりブルーハーツという言葉に惹かれて、体験してきました。

 

部屋の広さは少し大きめのカラオケボックスくらいでした。防音になってて、歌っても外には聴こえない仕様です。

ヘッドセットをつけると、たちまち大歓声の中…というわけではなく、ステージ下の奈落からエレベーターで出てくるところからスタートでした。凝ってる。

ステージから登場すると、前には二階席まで満員の客、後ろを振り向くとバックバンドが見えます。客はイェーイっていうとちゃんとイェーイって返してくれます。すげえ。

意外と低めのステージで、客がギリギリのところまで近づいてきてて、タッチできそうな感じです。

会場の大きさは(大きさって変ですが)1000人くらいのキャパの感じです。それこそZepp divercityをモデルにしたのではないでしょうか。

歌そのものはカラオケと同じ要領です。奥のスクリーンに歌詞が表示される形式で、自分の声もエコーかかってちゃんと聴こえます。

歌詞が出て演奏があるだけじゃなくて、サビのリンダリンダーのところで大合唱になる仕様です。さらに両手にセンサーを付けていて、画面の中に自分の手が見えるようになっています。で、手を振り上げるとちゃんと反応があったりするんですね。

歌自体上手く歌えなくても、それだけでも楽しめるんじゃないかと思います。

 

始める前の説明で、お姉さんが観客席へダイブなどは絶対しないで下さいねって言ってて、そのときは笑ったんですが、実際にやってみると確かに飛び込んでしまう人もいそうなほどの臨場感でした。

 

それで、思ったのが、

 

これ、売れないバンドマンがやったらどういう気持ちになるんだろう・・・。

 

ということです。

売れないバンドマンの気持ちを推して測るには人生経験が足りないところではありますが、おおよそ曲作ってバンドをやっている以上は自分の音楽を人に聴いてほしい、見て欲しいというのがあると思います。

 

やりたい音楽をやる、といくら尖っていても、その聴いて欲しいという気持ちがもし全くなかったら、バンドで食って行こうとはしないはずです。

 

 で、集客もままならず頑張っても褒められるどころかロクに見てももらえず、社会人となっていく同世代からプレッシャーを感じ、バイトを入れても生活はカッツカツで、という状態のバンドマンが、このゲームをやったら…。

 

心のスキマに入り込まれても、おかしくはないのではないか。と思います。

少なくともそれくらいの臨場感はあります。

カラオケの土台があるので、自分の曲をアップロードして自分の曲でシンガロング、なんてことも技術的にすぐできるようになるでしょう。

そうなったら、

 

「もうバンドなんか頑張らなくてもこれでいいじゃん!ひとりで曲作って、家でこれやってよう!」

 

とは、ならないでしょうか。

むしろ、このゲームで歓声を浴びることに慣れてしまったバンドマンが、空っぽのライブハウスで思いっきり演奏できるのか…。

 

などと考えさせられてしまいました。

 

このように、マジで近未来SFとバンドを掛け合わせたやっすい小説が一本書けそうな事態が、ちらりと頭をよぎってしまうような体験でした。

 

かがくのちからってすげー。

 

 

ちなみに、あの、ゲームはとても凄かったんですが、バックバンドのマーシーとおぼしきバンダナの人が、思いっきり黄色いプレべを弾いてたのは、そこはもう少しなんとかならなかったのでしょうか・・・。

 

ギタリストだよ、マーシーは。