昭和ライダーの主題歌と軍歌
8月になりました。
8月というと、仮面ライダーがぼちぼち代替わりの時期だと思います。
平成ライダーって、最初キャラデザが発表された時に「うっわ、ダサっ‼︎」てなって、でも終わる頃には格好良く見えてるというのが毎年のことです。今年も例に漏れず十二分にダサいデザインのようで(褒めています)、来年の今頃が楽しみです。
にしても、胸のコントローラー風のアレ、かつて慣れ親しんだスーファミのコントローラーとボタンの色配置が絶妙にズレててムズムズしますね…。
それはさておき、
何を隠そう、僕が生まれて初めて自分で買ったCDは仮面ライダーのOPテーマ集です。
ロックンロールどころか、バンドですらありません。どうしてこうなった。
たしか当時中学一年生くらいで、その時に馴染みがあったのが毎週観ていた仮面ライダーの曲だったんだと思います。
いま改めて聴いてみると、平成ライダーのOP曲は、ハードロック〜V系の曲から、90年代風のポップスやフォークや最近のアイドル曲、ひいては布施明なんかの歌謡曲や和楽器インストまでかなり幅広いジャンルが網羅されています。
小学5年生でこの歌を聴けたことの幸せよ。
あ、ちなみに僕が一番好きなのはクウガで、次点が響鬼、オーズ、ブレイドです。
よろしくお願いします。
しかし、今回取り上げたいのは昭和ライダーの方の主題歌です。時代柄、仮面ライダーのテーマ曲と言ってもいいかもしれません。
最近このテーマ曲は、軍歌にルーツがあるんじゃないかということに気がついた次第です。
軍歌には造詣が深くないのですが、例えばこちらのラバウル海軍航空隊の歌
勇ましい曲調に威勢のよい喇叭です。
で、こちらが仮面ライダーV3のテーマ
メロディや歌い方、ブラスの使い方など、とても近いものを感じます。
考えてみれば「民衆を守る為に戦う者を鼓舞する歌」という点で、仮面ライダーのテーマ曲と軍歌のコンセプトはおそらく近いものがあります。だから、仮面ライダーのテーマ曲を作る上で軍歌が(おそらく)土台にされているのは、ごく自然な発想といえるかもしれません。
あるいは「戦うといえば軍歌」という文化がまだ色濃く残っていたのでしょうか。
歌詞にも注目したいところです。
仮面ライダーV3のテーマ曲の歌詞は、
http://www.kasi-time.com/item-2787.html
こんな風に、V3の姿の描写、必殺技の描写、敵の描写という順番で歌詞が続きます。
基本的に昭和ライダーの歌詞はこんな感じです。
こんな姿のヒーローが、こんな力で、こんな敵を倒すぞ、戦え!と。
平成もクウガ、アギトまではこの流れを踏襲しています。そういう意味で、龍騎のOPは結構斬新だったんじゃないかなーと思います。
ともあれ、そのような歌詞の作りかたは軍歌に通じるところがあります。
http://j-lyric.net/artist/a00182a/l0127ec.html
先に挙げたラバウル海軍航空隊の歌も、こんな軍隊が、こんな力で、こんな敵を倒すぞ、戦え!という内容です。
こういった部分も面白いところです。
そこから平成に移るにつれてどんどん時代の流行り歌に寄っていったのは、新しいライダー像を打ち出して人気層を獲得する狙いだったのか、あるいは昔ながらの曲のスタイルが馴染まなくなったのか…。
いずれにしろ、昭和ライダーの定番な感じも、平成ライダーの毎回球種を変えてくる感じも、どちらもそれぞれ良い所があるように思います。
ま、でも、最近は、日曜朝8時に起きられなくて観れてないんですけどね・・・。
子供に戻れない。