キースリチャーズ
おつかれ様です。
暑中見舞い申し上げます。
先週仮面ライダーと軍歌というロックンロールからかけ離れた話題でした。なので今回はロックンロールど真ん中をということで、
Keith Richardsの話です。
しわくちゃの顔、しわがれた声、ドクロの指輪、オープンG、テレキャスター、ロックンロール。
ですね。はあ。
この人の格好良さはほんと色々な所にあると思うのですが、キリがないので以前僕が生でローリングストーンズの来日公演を観た時に感じたことを一つを挙げてみます。
かなり具体的な話になるのですが、代表曲のSatisfaction。
この曲で初めてローリングストーンズはビルボード1位の座を獲得し、また同時に以後の方向性を決定付けたと言われています。
いわゆる出世曲ですね。
取り上げたいのは、このギターのイントロのリフについてです。
ダッダー ダダダー…という単音のフレーズ。
勿論弾くのはキースです。
出世曲のギターリフとなればバンドにとって超重要、ファンにしてもこの音を聴かずしては満足して帰れないという程のものです。
ましてこのバンドは、後進に莫大な影響を与え現在も世界中でスタジアム級の公演を行うローリングストーンズですから、これはもうロック史に燦然と輝くギターリフだと断言できます。
さて、このフレーズ。
ギターを弾く人なら分かるところですが、
実はヒジョーーに簡単です。
なんならギターに触ったことがない人でも、30分あれば弾けてしまうようなものです。つまり音だけなら、極端な話その辺の中学生でも真似できてしまうわけです。
しかし、それをキースリチャーズが弾くと抜群に格好いいというマジックが起こるんですね。
僕が観に行った2014年の日本公演では、この曲が最後の曲でした。
60年代から始まって、世界最高のロックンロールバンドとまで呼ばれる大スターになって、50年間に渡り最前線でライブをやり続けて。
日本を含めた世界中でスタジアム級のライブを今でも行う、そんなバンドの大トリ最後の曲、1番盛り上がるところで、数万人の前で、
中学生でも弾けるようなギターが。
堂々と爆音で鳴り響く。
そんな痛快なカッコよさ。
オリンピックのメダリストも、ノーベル賞の受賞者も、それはもちろん素晴らしいものです。しかし、こういう価値観をブッ飛ばすようなカッコよさを持ったものは、ロックンロール以外に僕は知りません。
他にないから、ロックンロールを好きでいるしかないのです。