ロックンロールで一夜漬け

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ロックンロールで一夜漬け

音楽に踏み込む探検日記。毎週月曜更新

ストーンズは何処から聴いたらいいのか問題①

 

こんばんは。

土日はアマゾンのジャングルに居りました。

ピラルクとパイナップルが美味しかったです。

 

今週来週はローリングストーンズについて、前後編に分けて書いていきたいと思います。よろしくお願いします。本記事は前編になります。

前編だけで2000字超えました。わっしょい。

 

先日、このような動画を見ました。

 

山田玲司ヤングサンデーで、ゲストに志磨遼平とキングブラザーズのマーヤが来ていた回の一幕のようです。

志磨遼平にマーヤといったら、ロックンロール好きからしたらまず間違いのない組合せだと思います。そのお二方がお悩み相談に答えているコーナーですね。

相談内容は21歳男性の方で、絶対に聴いておくべきロックンロールのアルバムを教えて下さい、というものです。

それに対するマーヤさんの答えが、

ザ・ローリング・ストーンズ -Forty Licks

・ザ・ダムド-地獄に落ちた野郎ども

ギターウルフ-全部

でした。な、なるほど…。

なお僕はストーンズのForty Licksは高校の頃からずっと聴いていて、ダムドはベスト盤だけで、ギターウルフYouTubeで代表曲はさらっていてライブで1回観たという状況です。一応外してはいないものの、まだまだ修行が足りないようです。

それはさておき、今回この中で特に取り上げたいのがストーンズです。

ストーンズに関して、マーヤさんは「アルバムとしてはBeggars Banquetを推したいけど、まずはベスト盤のForty Licksを聴きなさい。そしてもしこのアルバムを聴いて何も燃えるものが無かったら、ロックンロールやめなさい。」とのことをこの動画の中で言っております。

よ、よかったロックンロールやめなくて良さそうです…。

ここのところ、非常に奥が深い問題だと思います。つまり、

「現代の日本の若者がローリングストーンズを聴くにあたって、どこから手を付けたらいいのか?」

という問題ですね。

要するに、はっきり言ってローリングストーンズの良さは最初は分かりにくい事が多いというわけです。

マーヤさんも志磨さんも言っているのでここは言い切らせていただきます。

例えばの話、前前前世を聴いてロックに興味を持った中学生が今いるとして、ロックという大雑把なくくりでたまたまローリングストーンズを借りて聴いたら、ストーンズにハマれるか。これ、かなり厳しいと思います。

あくまで仮説として、その理由を3つほど考えてみました。

 

①歌詞が頭に入ってきにくい

英語だから当たり前だろというのはもっともですが、例えばビートルズのHello,Goodbyeなどは中学一年生でも分かるような平易な英語で作られていまして、こういうのなら入りやすいと思います。それに比べてストーンズは、ドラッグや悪魔やセックスや何やという教科書には永遠に載らないであろう単語が溢れていて、しかも時にはそれらが隠喩で遠回しに表現されていたりもします。

ブルースとはそういうものなんじゃいと言っても、ここは日本人としては苦しい所です。

 

②テンポが比較的遅い

歌詞がなくても音だけで十分格好いいじゃないか、というわけですが、これもやっぱり難しいと思います。その理由のひとつが、代表曲でも比較的テンポがゆったりしているからです。ゆったりといってもBPM140〜150くらいの曲で決して遅くはないのですが、それこそ前前前世のような180近いテンポの曲をロック音楽の速度基準として持っている人からすると、遅く感じると思います。やはり速い曲の方がインパクトが強く入ってきやすいので、ここも難しい所だと思います。僕自身も高校の頃はブルーハーツからストーンズに行って「ロックにしてはなんかモタモタしてるなあ」と思った覚えがあります。

慣れされすれば、あのミドルテンポの絶妙なリズム感が最高だぜってなもんですが…。

 

③ブルース色が強い

これは①と②の複合というか、そもそも①②のような事態になっている原因というか、そういうことなのですが。

そもそも、元々ローリングストーンズはブルースバンドです。キャリアを続けるうちにロックンロールの曲で人気が出たためロックンロールバンドになっていったというだけで、最初はマディ・ウォーターズなどの伝統的な黒人ブルースに憧れていた集団だったそうです。

この黒人ブルースというのが難関で、歌詞は先程触れたように隠語だらけで難解、テンポは遅い、メロディはほぼ無しで言葉をそのまま呟いたり叫んだり、そしてリズムは演者の気分次第という非常にプリミティブなものです。

必然的にストーンズの曲もメロディラインははっきりしていなく、リズムも独特のタメのあるフィーリングに溢れたものが多いです。

日本の音楽は歌謡曲のようにメロディが非常に明確なものが大半なので、根本的な文化の違いが立ち塞がってくるわけです。

マーヤさんが勧めていたBeggars Banquetはストーンズが正にこのブルースへの回帰を目指したアルバムで、アコースティックも多くストーンズのアルバムの中でも特にブルース色が強い内容となっています。その分、ブルース由来だからこその悪魔的、呪術的な魅力が詰まっていると評価されています。確か甲本ヒロトも1番好きなストーンズのアルバムとしてBeggars Banquetを挙げていたように思います。

しかし上述のように、ブルース由来だからこその聴き辛さもとりわけ強いと思います。

 

その一方でベスト盤のForty Licksは、ロックンロール色が強いキャッチーな曲が多数収録されています。だからこそ比較的聴き易く、またロックンロールを知る上で非常によいということなのだと思います。

ロックンロールを知りたければForty Licksを聴くべし、そしてさらにロックンロールの源泉であるブルースの呪術的な魅力に触れたければBeggars Banquetを聴け、ということではないでしょうか。

 

はい。今回はここまでにして、後編ではForty Licks以外に入りやすそうなアルバムはないか、またYouTubeで単曲からというのはどうかというところを中心に考えていきたいと思います。

 

ありがとうございました。続きます。