BUMP OF CHICKEN 66号線とRoute 66
こんばんは。
ここ何日かは暖かいですね。いいことです。
今回は、BUMP OF CHICKEN の66号線という曲についてです。
ロックンロールで一夜漬けというこのブログで折に触れてBUMP OF CHICKENの話をするのは、僕が常日頃から「もしかしたら、このバンドがやってるのはロックンロールなんじゃないか?」という思いを抱えているからです。よろしくお願いします。
そして今回も、まさにそんな話です。
BUMP OF CHICKENには、「66号線」という曲があります。
COSMONAUTという、4thアルバムにあたる作品に収録されている曲です。シングルカットされているわけでもなく、またライブで演奏されることも珍しい、比較的マイナーな曲です。
しかしファンの間ではなかなか根強い人気のある曲のようで、Twitterで66号線と検索をかけると「バンプでは66号線が好きです!!」という呟きも未だにちらほら見られます。
アコギのストロークから始まるゆったりしたバラード曲で、歌に重なるアルペジオやドラムロールが聴いていてとても心地よい一曲です。
さて、この66号線、聴いていると「このタイトルどんな意味?なんで66なの?」という疑問がでてきます。その理由は、バンプに詳しい先輩に話を聞いたところ、なんでもバンプと親交のあるマネージャーさんのラッキーナンバーが66なのだそうです。この曲はその方にあてたものなのでは、という事でした。なるほどたしかにネットで見ても、知恵袋で同じような話が出てきます。ラジオで言ってたんですね。
ですが、あえて申し上げたい。
「66号線といえばRoute 66じゃないか!!」
はい。ここから本題に入ります。
あくまで、先にあげたそのラッキーナンバーの説自体が違うと言いたいわけではありません。
知恵袋に準拠するなら、むかしバンプは人形劇ギルドでも66という数字を使っているそうで、それが本当ならBUMP OF CHICKENの面々は66という数に何らか思い入れがあるのは間違いないでしょう。そこでこの曲にあたっても66という数字を使った可能性は十二分にあります。
しかし、66という数字それだけでなく、66「号線」というのであれば、それはロック史からいって重要な地名を指すことにもなります。
つまりRoute 66、アメリカの高速道路66号線ですね。
アメリカのスタンダードナンバーのひとつに、Route 66という曲があります。
66号線をぶっとばすぜ!最高だぜ!
という、言わばご当地ソングです。
大元はどうもナットキングコールのジャズナンバーのようですが、チャックベリーがカバーしたことで、それに続いてローリングストーンズ、ドクターフィールグッドといった大御所がR&B調にカバーしています。
ストーンズの1stアルバムにも収録されていますね。
個人的にはドクターフィールグッドのカバーが好きです。リフが歯切れ良くて最高です。
つまりは、ロックンロールのご先祖様や超大御所がこぞってRoute 66という曲をカバーしているというわけです。
そして、Route 66というタイトルを日本語訳したらそのものズバリ66号線、です。
そもそもバンプ(というか作曲担当の藤くん)は昔の音楽も相当聴きこんでいるようなので、これらの曲を知っていたとして何ら不思議はないです。むしろここからのオマージュを多少なり含んでいると考える方が自然ではないかと思うのですが…。
いかがでしょうか。
いずれにしても隠しトラックにLet It Beが入っていたり、こういう古い曲との関係を匂わせる曲がフッと組み込まれていたり、今の自分の趣味をふまえて聴き直しても色んな発見があるのは楽しいことです。
そのうち遠い未来に原点回帰して、シンプルなスリーコードのロックンロールとか作ったりしないかな…。
などと、こっそり期待しています。