ロックンロールで一夜漬け

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音楽に踏み込む探検日記

GLIM SPANKY最強説

 

こんばんは。

1ヶ月ぶりの更新になります。
ちょっとハンター試験のようなアレがありまして、間が空いてしまいました。


少し前の話になりますが、20代くらいの集まりで「最近若手で流行ってるバンドって何だろう?」という話になりました。
たしかに考えてみると、昨年はセカオワ、ゲス、KANA-BOON、などに匹敵するくらい大流行りしたバンドって出てこなかったような印象です。いいバンドはそれはもう沢山ありますけれど、例えば世の軽音部でこぞってカバーされるとか、CMやアニメで次々と曲が使われるとか、そういう流行り方をしていたのはあまりなかったような気もします。

しかし、そんな中で思い当たったのが、
GLIM SPANKYじゃないか、と。

はい。

閃光ライオットで高校生の頃に有名になったバンドなので、若手とはいえキャリアは長いですね。どこかベテランの風格があるのも、そういう事情かもしれません。
僕はこのバンド、今までに3回ライブで観たことがあるのですが、観る度に会場が大きくなっていっています。
最初が2016年頭の新宿ロフトで、50回転ズ、ボヘミアンズとのスリーマンだったように思います。そして次がリキッドルームで、これはドレスコーズとのツーマンでした。
一番最近に観たのは2017年のカウントダウンジャパンのステージです。この時は見たところ観客の数が何千人といて驚きました。
ファンがどんどん増えていく様をリアルタイムで見ている感じです。


改めてメジャーデビュー後の経歴を追いかけてみると、うなぎのぼりに出世していることがわかります。
2015年にデビューして1stフルアルバムを発表、その年に赤坂BLITZワンマン、翌年にはリキッド、そしてスタジオコースト。映画やドラマの劇伴も多く、特に2016年にはONE PIECEの映画の主題歌にも抜擢されています。
ONE PIECEの映画の主題歌は過去にはバンプ、ドリカム、アグリル、ミスチルなどの大御所も担当しており、そこにデビュー2年で選ばれたのは並大抵の事ではないと思います。
2017年にも勢いそのままに3rdアルバムが発表され、野音での公演がありました。
そして今年にはとうとう武道館だそうです。すげえ。

また、えてして若手で売れてるバンドってアンチがつきやすいものですが、グリムスパンキー に関しては全然そんな話を聞きません。
いいものを作って、ごく真っ当に評価されて世に出てきている感じがまた素敵です。


僕が好きなのは最新の3rdです。
これが本当に良いアルバムで。1st、2ndよりもさらにサイケに寄った音で、ヘヴィだけれど絵本の中の世界のようなきらびやかさもあるというのが絶妙です。往年のロック好きのおっさんの期待にも応えつつ、かわいい綺麗なものが好きな女の子にも抵抗なく受け入れられそうな感じがします。サイケデリックロックへの入り口にもなってくれそうな一枚ですね。

代表曲になっているのは「褒めろよ」「怒りをくれよ」のような、パワーワードと印象的なギターリフでごりごり攻めるような曲ですが、一方でこの人達はゆったりした魔術的な不思議な世界観も持っていて、それが前面に出ているのが3rdアルバムです。アルバム全体の完成度の高さを鑑みるに、そっちこそ本領なんじゃないかとさえ思えてきます。

 

ともあれ楽曲発表のペースも落ちることなく、まだまだ引き出しの多そうな方々なので、今後どうなっていくかも楽しみです。
願わくばエレカシのように、何十年も活動し続けてくれたらなあなんて思います。