ロックンロールで一夜漬け

ロックンロールで一夜漬け

音楽に踏み込む探検日記

クロマニヨンズの新曲

 

こんにちは。敬老の日ですね。

月曜なのを忘れていて、21時から書き始めました。

 

今週はなんといっても、アレです。

ザ・クロマニヨンズの新曲「ペテン師ロック」が14日にリリースされましたね。

クロマニヨンズは毎回音源をCDだけでなくアナログ盤でも出していまして、ここ何年か僕は毎回そっちを買っています。今回はシングルなので7inchの小さい奴で、いわゆるドーナツ盤というものです。

ジャケットは不思議なハンドサインの銅像を撮ったものです。指を交差してるのがペテンなのか。そんなことないかな。

曲は2曲で、

A面:ペテン師ロック

B面:ハードロック

という構成でした。

 

いや、ハードロックって・・・。笑

 

ペテン師ロックはとにかくイントロのヒロトのハーモニカが印象的ですね。渋くてカッコいい。ブルースも入りつつ、歌謡曲のにおいもするフレーズだと思います。

歌詞については、俺は涙を捨てたペテン師ってなもんで、クロマニヨンズには珍しくハードボイルドな世界観です。ヒロトがここにきて抱きしめてくれなんて言うとは。

ロックンロールは子供騙しなんていいますから、そういう意味でのペテン師ってことなんだろうと思います。結構大人向けの感じですね。

次のアルバムはこの曲がリード曲ということで、また今までと違った空気になりそうで楽しみです。

 

B面のハードロックは…、うん。

ハードロックだこれは。

ペテン師ロックはヒロト作で、こっちのハードロックがマーシー作ですね。

ギターがハムバッカーのレスポール使ったのかな?って感じで、ぶっとい低い重い音なのが印象的です。ハードロックという曲名だけあって、リフもロックンロールよりはハードロック寄りのフレーズです。こっちの方はマーシーのギターがより前に出て聴きごたえのある印象です。

歌詞については、隣の部屋の人がハードロック聴いてるぞーって、すげぇシンプルで生活感あふれる感じですね。

どちらもツアーで聴くのが楽しみです。

今年も60本近くのツアーで東京にも5回も来てくれるようで、とても幸せです。

1番好きなバンドがこんなにライブしまくってるって非常に恵まれていることですよ。

 

あとは本当に、ファンとしては体調に気をつけて、倒れずにやっていただきたいと思うばかりです。

スピッツの新曲のMV、ヒロト

 

こんばんは。

最近夜は涼しくていいですね。

今週はスピッツの話です。

 

この間スペースシャワーを観ていたら、スピッツの「醒めない」のMVが流れてきました。

ああそういえばアルバム出たのに聴いてないや、リード曲いい曲だなあと思って観ていたら、ビデオの最後で驚く事がありました。

 

大体3:30くらいのところからです。

藍色のシャツにギターを抱えて歌っていた草野さんが、急に革ジャンを着た立ちボーカルになっています。しかもこのポーズは、ヒロト・・・?

うん、完全にヒロトです。

途中出てくるアニメ風のキャラクター、なんとなく顔とか格好がヒロトっぽいなあと思っていたら、まさか本人がど真ん中のコスプレをしてくるとは。

YouTubeのコメント欄にはあまりそこの所へのツッコミがなかったですが、いやでもこれはブルーハーツへのリスペクトでしょう。

ベースの人の両足をそろえて飛び跳ねる動きも、河ちゃんがよくやってた気がします。

改めて歌詞をよく見てみたら、どうも「昔ガーンと来た衝撃を今も忘れずにいこうぜ」という、ロックの初期衝動への回帰の曲のようです。六大陸とロック大陸の掛け言葉が素敵です。

そういう曲のMVにこの格好を持ってきたのかと思うと、尚更スピッツ(とくに草野さん)のヒロトへの強いリスペクトが感じられます。

歌い出しの一節については、昨年クロマニヨンズスピッツとの対バンがあったので、その時に草野さんがヒロトと話をして、ヒロトスピッツを覚えててくれて…という事があったのかもなーなどと勘繰ってしまいました。

はい。妄想です。

 

スピッツは実は最初はパンクバンドで、ブルーハーツに衝動を受けて方向性を変えたという話があります。その事自体は何かで読んで知っていましたが、本人達がその一面をハッキリ出しているのは初めて見ました。

僕はスピッツに関しては、両親が好きでよく車なんかでかけていたという世代です。それもあって非常に長い間、優等生的なバンドだという印象がありました。小さな子供に聴かせても全然OKだったというわけで。

でも20代に入って色々な音楽を聴き慣れた今になってみると、実は結構ギター歪んでてソリッドなロックだったんだなぁということに気づかされます。

本家のライブはまだ観たことがないのですが、大学の学祭などでコピーバンドを見かけることが結構ありました。そういった時にも、大きい音になると結構ガツンと音圧のある感じになる印象で驚いた覚えがあります。

歌詞もセックスと死がテーマだと公言している様です。

考えてみればスパイダーとか冷静に怖いですね。誘拐かな?と。

そういう意味で、スピッツブルーハーツみたいな事をしていたと初めて聞いた時は驚きましたが、よくよく考えると納得かもしれません。

逆に後進のバンドで a flood of circleやThe BOHEMIANSなど結構ゴリゴリのロックンロールをやっている人達が、影響を受けたバンドとしてスピッツを挙げていることがあります。 

入り口としてはとても聴きやすく 、でも掘り下げると実はロックって本当に凄いことだと思います。

 

ていうか、アルバム聴かなきゃ・・・

 

 

池袋CD&レコードフェアに行ってきた

 

先日、池袋で行われていたレコードフェアに行ってきました。

だるまやというレコード屋の主催で、その他にも全国から出店されていたようです。

会場は豊島公会堂の隣の建物でした。そのすぐ向かいでは、なにか外国文化もののフェスをやっていて、またそのすぐ近くではアニメイトがあってコスプレの人達がうようよいるという、何ともカオスな景色となっていました。その雑多な感じが池袋らしいといえばらしいかもしれません。

会場に着いてみると、教室2クラスぶんくらいの部屋に40〜50人くらいの人がいて、黙々とレコード漁りをしていました。壁に他のフェアの宣伝の貼り紙がいくつもしてあって、レコードフェアというイベント自体は、結構な頻度で行われていることを初めて知りました。

いろんな店が来ているということで、やっぱり普段チラッとディスクユニオン覗くよりずっと沢山面白そうな発見がありました。(クラシック・ジャズはまだ素養がないもんで、ほとんどロックか95円以下のジャンク棚ばかり見ていましたが…。)

同じアルバムでも、帯付き初版でレアなものから、チョイ傷特価になってるものなどいくつも見つかります。大阪など遠くの店からも出店しているので、そういう所のブースで良い物見つけてしまうと「もう二度と見ることないかも・・・」という思考が働いて、普段より気持ち思い切りがよくなる気がします。よくできている。

以降は、手に入れたレコードについて書いていきます。およそ2000字に渡って延々と自慢です。どうか逃げて下さい。

 

・Sticky Fingers -The Rolling Stones 

ストーンズのアルバムです。元々レンタルでiPodには入れていて何度も聴いていたんですが、ジャケットが格好いいのでレコードで欲しいなと思って今回買いました。1500円とかで、なかなかこの値段では見ないのです。

ジーンズのジッパーの部分がこう、本物のジッパーになってて開くようになってるんですね。

ストーンズらしいです。

内容もいかにもストーンズらしさ全開の代表曲Brown Sugarやバラードとして評価の高いWild Horseなど、聴きどころは満載です。

 

 ・Golden Grand Prix 30 -Bob Dylan  

ボブディランのベスト盤です。正確には、人気曲を集めた日本の編集盤のようです。

二枚組でLike a rolling stone、Blowin' In the Wind、 Knockin' On The Heaven's Door など、有名どころは大体入っているようです。とはいっても、ボブディランは正直まだよく分からないというか、聴いてみても「?」な感じの曲も多いです。ですので、ボブディランに関してなにかを語るには僕はまだ修行が足りないように思います。

ただ、ライナーノーツにも「最初に若いころ聴いたときはよく分からなかったけど、聴くたびに新しい発見がある」といった趣旨のことが書いてありまして、そういう楽しみ方をするものなのかも知れません。

個人的には、The Bandがバックについたライブアルバムの「偉大なる復活」が臨場感があって好きですね。

 

・Biggert Hits -Bill Haley& The Comets 

こちらはビル・ヘイリーのヒット曲集です。

ビルヘイリーといえばロックンロールのご先祖さまのお一人で、1955年にビルボードチャートでミリオンセラーを飛ばしたスターです。当時はROCKという「造語」が新しく使われ始めた時期で、むしろ正にこのビルヘイリーがロックだ!と言い出した先駆けの一人です。

…と、名前だけ知ってて聴いたことがなかったので、発見したついでに連れて帰った次第です。

初期のロックンロールらしく、軽快で元気な音ですね。クリーンの素朴なギターに力強いサックスで、時代を感じます。

ジャケットもアメコミ風の絵柄でパツキンの美女がコカ・コーラの瓶を持って座ってる絵でして、非常にアメリカンです。部屋に飾れる。

 

・Chet Atkins and Les Paul

これはセールの棚で300円で釣り上げたものです。チェットアトキンスとレスポールっつったら、どちらもジャズ、ポピュラーミュージックで名手と言われているギタリストですね。

その2人のセッションを録音したインストのアルバムです。

チェットアトキンスはグレッチから専用モデルのギターが出ていて、レスポールは言うまでもなくギブソンレスポールモデルの元となった御仁です。

1975年録音だそうで、2人とも全く違う音色で演奏しているので聴き分けは比較的しやすいです。

いや、滅茶滅茶上手い。笑

なんとなく40〜50年代のギタリストって音色のせいか素朴なイメージを持ってしまいますが、とんでもない超絶技巧です。クリーンの音色もあいまって、聴いていて非常に心地よいです。

各々のアルバムを聴いてないのにここから聴き始めるというファンに怒られそうな行為をしてしまいましたが、こういう偶然で不思議な出会い方になるのがレコード漁りの面白さでもあると思います。

 

・More Rock'n Roll Rarities -Chuck Berry 

ラストはチャックベリーです。

今回なんでこんなにオールディーズ寄りになってしまったんだろう・・・。

そういえばチャックベリーのレコード持ってないなぁと思ってたところにキメ顔のチャックがポーンと目の前に現れまして、これは買おうと思いまして。

これはパッと調べても良く分からないのですが、チェスレコードが80年代に出した編集盤だと思います。

Rock'n roll music、Johnny b goodeなど代表曲も入ってまして、なおかつRoute 66のカバーなんかもあったりして面白いです。チャックベリー・リフも十二分に味わえます。

今回なぜか50年代のミュージシャンのアルバムばっかりになりましたが、チャックベリーは飛び抜けてキャッチーですね。

 このほかにも本当は予算オーバーで諦めたレコードも何枚かありました。特にジャニスジョプリンのライブアルバムがあって、あれ本当に欲しかったな…。

ともあれ今回のことでレコードフェアというものが意外と年に数回くらいは各地で行われていることが分かったので、今後の楽しみにしていきたいです。

 

こんな事を楽しみながら生きています。

 

 

 

 

GEZAN、8月31日

 

こんにちは。

別に夏休みでもなくても、8月が終わるのはどこか物寂しさがあるものですね。

 

今回はGEZANというバンドの話です。

結成は2007年とのことで、比較的最近のバンドです。イメージとしては、真っ赤。ルックスからして独特で、さらにボーカルのマヒトゥ・ザ・ピーポーは家を持たずに公園で寝泊まりしているだとか、ドラムが野外で8時間耐久ドラミングを敢行したとか、インディーズバンドなのに海外ツアーを決行したとか、ネットで調べた範囲でも常軌を逸したエピソードが多いバンドです。

最初に聴いたのは爆弾ジョニーのりょーめーが活動休止前にTwitterで勧めていて目にしたのが切っ掛けで、昨年のロッケンローサミットに出演していたので一度だけですが観たこともあります。

 

曲調はサイケデリック、聴く麻薬という表現がしっくりくるような歌です。アルバムを聴くと多彩な曲がありますが、基本的にはギンギンに歪んだギターで脳みそ搔き回すような感じです。

最初は正直かなり抵抗ありましたが、慣れてくるとかなりの中毒性があります。

歌詞に関しては死生観を前面に出したものが多く、演奏体の凄まじさも相まって、演奏が終わったらこの人たち死ぬんじゃないかっていうような危うさや気迫が感じられます。

 

ただ個人的にツボなのは、そうした毒々しいサイケ要素や切迫した演奏の中で時折のぞかせる無邪気さです。

なんていうんですか、これだけエグい事をやっているのに、思い切りはしゃいでいる夏休みの小学生のような、どこかそういう無垢な部分がある気がするのです。

そも、小学生ってエグいところがあると思います。皆が皆ではないにしても、たとえば遊びでアリ踏み潰したり、バッタ捕まえて池に放り投げたり。

このバンドがやってることって残虐性そのものの表現というより、本体はそういう子供の無邪気さにあって、その一端として残虐さがあるって感じなのかなーと思います。

この曲の歌い出しの「扉の前にセミが死んでいた」なんかは、大人よりは子供の目線の高さで見えてくることだと思いますし。

そういう意味では万人に共通するものを歌ってるのかもしれません。

それで、なぜこのバンドのことを書こうかと思ったかというと、実は明後日の8月31日をもってドラムが脱退して、GEZANは活動休止に入るそうなのです。

そのライブを観てきます。

小学生の夏休みの無邪気だったバンドが、事もあろうに8月31日に活動休止を決めるというのは何とも切ないものがあります。

一方でどんなライブになるのか、非常に楽しみでもあります。

この曲が聴きたいです。

 

【ライブ】クロマニヨンズ、サンボマスター、THE BACK HORNのスリーマン観てきた

 またライブに行ってきました。

今年は8月に休みが取れなくてロクに夏らしい遊びもできていないのですが、そんな中でもこのライブは非常に楽しみにしていたイベントの一つでした。

だってサンボマスタークロマニヨンズって。

高校の頃の自分が聞いたら、メチャメチャ羨ましがると思います。

すでにもう対バンしてるものと思っていたんですが、どうもMCを聞いてると今回が初めてっぽかったですね。

オープニングのサイダーガールはちょっと間に合わなくて観れなかったんですが、ライブハウスに着いたらちょうど転換中で、サンボマスターは頭から観られました。

 

サンボマスターは年末のフェスで2回くらい観たことがあったんですが、ライブハウスで観るのは初めてでした。

いや、あの人達、ライブハウスが似合う似合う。笑

距離が比較的近いのもあって、汗の光まで見えてきそうな暑苦しさ。

光のロック、美しき人間の日々、ぬくもりという名のケモノ道、できっこないをやらなくちゃ、あたりが個人的にグッときました。

MCでヒロト&マーシーのことにも触れていて、ブルーハーツダンスナンバーの歌詞を持ってきたり、クロマニヨンズエルビスを一瞬歌ったり、ほんとこの人達ファンなんだなって思わされる所が多くて嬉しかったです。

客もおそらくクロマニヨンズ好きが多いとはいえ、やはり大盛り上がりでした。

そもそも、クロマニヨンズサンボマスターはファンがだいぶ被っていそうですね。

僕もそうです。

 

二番手はTHE BACK HORN

このバンドは名前だけ知ってて、今回のライブで初めてまともに聴きました。

サンボマスターの後でクロマニヨンズの前ってかなり難しいと思うんですが(本人達もMCでいってました)、こちらもパワーのある演奏で大変良かったです。

詳しくないので完全に偏見ですが、なんとなく9mmと並べられるイメージがあります。部活でも9mmのコピーやる人がよくバックホーンやってるような…。

また日本的なメロディ、激しい曲の中で突然静かになる感じはeastern youthを彷彿とさせます。

(後でインタビュー調べたら、やっぱり少なからず影響は受けているようですhttp://www.interfm.co.jp/alt/blog/2013/09/21/18/32/)

いわゆる日本語ロックというのが、このスリーマンのコンセプトとして一つあるのかも知れません。

 

そして最後はクロマニヨンズ。今年初めてでした。

一曲目のクロマニヨンストンプは、照明暗めでスモークの中に四人のシルエットだけ見える感じでした。動きだけで四人誰が誰だかハッキリ分かるものです。

僕もブルーハーツからロック聴くようになった身なので、ヒロトマーシーはやっぱり特別な存在でして、目の前に二人が現れるとカッと熱いものが込み上げてくる感じがあります。

タリホー、ギリガン、紙飛行機とシングル曲を一通りやる感じかと思ったら、草原の輝きや底なしブルーといった曲も聴くことができました。良い意味でいつも通りの全開クロマニヨンズでしたが、特に今回はマーシーが元気だったように思います。 ギターから両手を離してバンザイする奴をいつもより沢山やってた気がします。

あのポーズはカッコつけというより、楽しくてついやっちゃってる風なのがとてもカッコよいです。 

アンコール前のラスト曲はエルビス(仮)でした。前にtwitterサンボマスターの山口さんがこの曲はとんでもない曲だと讃えていて、実際改めて聴くとすげぇ特異な曲な気がします。

メロディやギターフレーズなどの一つ一つにはクロマニヨンズらしさがありつつも、展開は洋楽の古いロック的なヴァース→コーラスって感じでもないし、邦楽のAメロBメロサビっていうのでもないし。

歌詞もブルーハーツ時代のシングル曲のようなストレートなメッセージソングでもないし、ハイロウズ時代のような尖った歌詞でもないし。クロマニヨンズ独特の、なんていうんですか、死生観みたいなものが前面に出てきている印象です。

じっくり考えても、あんまり前向きな歌詞ではない気がします。でもそれを本当に楽しそうに演奏するからこそ、なおさら熱いものがあります。

アンコール大トリはナンバーワン野郎でした。この曲最後だと沢山叫べてスッキリ終われますね。

このとき、舞台袖でサンボマスターの人達が見てるのがチラチラ覗いてて楽しかったです。

 

いやー、よい夏だった。

 

次はGEZANを観に行きます。

おそらく来週はGEZANの話です。

キースリチャーズ

 おつかれ様です。

暑中見舞い申し上げます。 

先週仮面ライダーと軍歌というロックンロールからかけ離れた話題でした。なので今回はロックンロールど真ん中をということで、

Keith Richardsの話です。

 

しわくちゃの顔、しわがれた声、ドクロの指輪、オープンG、テレキャスター、ロックンロール。

ですね。はあ。

この人の格好良さはほんと色々な所にあると思うのですが、キリがないので以前僕が生でローリングストーンズの来日公演を観た時に感じたことを一つを挙げてみます。

かなり具体的な話になるのですが、代表曲のSatisfaction。

この曲で初めてローリングストーンズはビルボード1位の座を獲得し、また同時に以後の方向性を決定付けたと言われています。

いわゆる出世曲ですね。

取り上げたいのは、このギターのイントロのリフについてです。

ダッダー ダダダー…という単音のフレーズ。

勿論弾くのはキースです。

出世曲のギターリフとなればバンドにとって超重要、ファンにしてもこの音を聴かずしては満足して帰れないという程のものです。

ましてこのバンドは、後進に莫大な影響を与え現在も世界中でスタジアム級の公演を行うローリングストーンズですから、これはもうロック史に燦然と輝くギターリフだと断言できます。

 

さて、このフレーズ。

ギターを弾く人なら分かるところですが、

実はヒジョーーに簡単です。

なんならギターに触ったことがない人でも、30分あれば弾けてしまうようなものです。つまり音だけなら、極端な話その辺の中学生でも真似できてしまうわけです。

しかし、それをキースリチャーズが弾くと抜群に格好いいというマジックが起こるんですね。

 

僕が観に行った2014年の日本公演では、この曲が最後の曲でした。

60年代から始まって、世界最高のロックンロールバンドとまで呼ばれる大スターになって、50年間に渡り最前線でライブをやり続けて。

日本を含めた世界中でスタジアム級のライブを今でも行う、そんなバンドの大トリ最後の曲、1番盛り上がるところで、数万人の前で、

中学生でも弾けるようなギターが。

堂々と爆音で鳴り響く。

 

そんな痛快なカッコよさ。

オリンピックのメダリストも、ノーベル賞の受賞者も、それはもちろん素晴らしいものです。しかし、こういう価値観をブッ飛ばすようなカッコよさを持ったものは、ロックンロール以外に僕は知りません。

他にないから、ロックンロールを好きでいるしかないのです。

昭和ライダーの主題歌と軍歌

8月になりました。

 

8月というと、仮面ライダーがぼちぼち代替わりの時期だと思います。

平成ライダーって、最初キャラデザが発表された時に「うっわ、ダサっ‼︎」てなって、でも終わる頃には格好良く見えてるというのが毎年のことです。今年も例に漏れず十二分にダサいデザインのようで(褒めています)、来年の今頃が楽しみです。

にしても、胸のコントローラー風のアレ、かつて慣れ親しんだスーファミのコントローラーとボタンの色配置が絶妙にズレててムズムズしますね…。

それはさておき、

 

何を隠そう、僕が生まれて初めて自分で買ったCDは仮面ライダーのOPテーマ集です。

ロックンロールどころか、バンドですらありません。どうしてこうなった。

たしか当時中学一年生くらいで、その時に馴染みがあったのが毎週観ていた仮面ライダーの曲だったんだと思います。

いま改めて聴いてみると、平成ライダーのOP曲は、ハードロック〜V系の曲から、90年代風のポップスやフォークや最近のアイドル曲、ひいては布施明なんかの歌謡曲和楽器インストまでかなり幅広いジャンルが網羅されています。

 

小学5年生でこの歌を聴けたことの幸せよ。

あ、ちなみに僕が一番好きなのはクウガで、次点が響鬼、オーズ、ブレイドです。

よろしくお願いします。

しかし、今回取り上げたいのは昭和ライダーの方の主題歌です。時代柄、仮面ライダーのテーマ曲と言ってもいいかもしれません。

最近このテーマ曲は、軍歌にルーツがあるんじゃないかということに気がついた次第です。

 

軍歌には造詣が深くないのですが、例えばこちらのラバウル海軍航空隊の歌

 

勇ましい曲調に威勢のよい喇叭です。

で、こちらが仮面ライダーV3のテーマ

 

メロディや歌い方、ブラスの使い方など、とても近いものを感じます。

考えてみれば「民衆を守る為に戦う者を鼓舞する歌」という点で、仮面ライダーのテーマ曲と軍歌のコンセプトはおそらく近いものがあります。だから、仮面ライダーのテーマ曲を作る上で軍歌が(おそらく)土台にされているのは、ごく自然な発想といえるかもしれません。

あるいは「戦うといえば軍歌」という文化がまだ色濃く残っていたのでしょうか。

 

歌詞にも注目したいところです。

仮面ライダーV3のテーマ曲の歌詞は、

  http://www.kasi-time.com/item-2787.html

こんな風に、V3の姿の描写、必殺技の描写、敵の描写という順番で歌詞が続きます。

基本的に昭和ライダーの歌詞はこんな感じです。

こんな姿のヒーローが、こんな力で、こんな敵を倒すぞ、戦え!と。

平成もクウガ、アギトまではこの流れを踏襲しています。そういう意味で、龍騎のOPは結構斬新だったんじゃないかなーと思います。

ともあれ、そのような歌詞の作りかたは軍歌に通じるところがあります。

http://j-lyric.net/artist/a00182a/l0127ec.html

先に挙げたラバウル海軍航空隊の歌も、こんな軍隊が、こんな力で、こんな敵を倒すぞ、戦え!という内容です。

こういった部分も面白いところです。

そこから平成に移るにつれてどんどん時代の流行り歌に寄っていったのは、新しいライダー像を打ち出して人気層を獲得する狙いだったのか、あるいは昔ながらの曲のスタイルが馴染まなくなったのか…。

いずれにしろ、昭和ライダーの定番な感じも、平成ライダーの毎回球種を変えてくる感じも、どちらもそれぞれ良い所があるように思います。

 

  

ま、でも、最近は、日曜朝8時に起きられなくて観れてないんですけどね・・・。

 

子供に戻れない。