ロックンロールで一夜漬け

ロックンロールで一夜漬け

音楽に踏み込む探検日記

1日の終わりに聴きたい曲

 

こんばんは。

 

年内最後の更新になります。

今年から始めたこのブログですが、何だかんだ毎日誰かに見ていただいているようで、大変ありがたいことです。

そもそもこのブログは、音楽を聴いていて「こんな面白いものがあったぞ!」ということを、あくまで自分のために書き残しておこうと始めたものです。ふだん誰かに曲やバンドを紹介するような文体で書いてはいますが、実質的には机に貼っておくメモ書き程度のものです。

重ね重ね、たまにでも見て下さっている方々、偶然このページだけ開いた方も、本当にありがとうございます。来年は少し忙しいので、時には短くなったり隔週になったりするかとは思いますが、たまに覗いていただければ幸いです。

 

さて。

年末というのは、年が終わるだけあって、物事の終わりを思わせる出来事が多いものです。

そしてそういった区切りの際にもまた、音楽がよく使われるものです。どんなドラマにも最後にはエンディングテーマが流れ、卒業式には仰げば尊しが歌われます。大晦日はやっぱり紅白歌合戦をちらっとは観たくなるものです。

同じように個人個人にも、1日の終わりや仕事が終わった時に聴きたくなる曲というものがあるのではないかと思います。

ありませんかね。いえ、僕はあります。

ということで今回は、いつにも増して個人的な話になりますが、「ひと段落ついたな」という気分の時に合う曲について書いていきたいと思います。

 

・ Tumbling Dice/ The Rolling Stones

 

ストーンズのTumbling Diceです。これは確かストーンズの公式ビデオの最後に数秒流れる曲で、だから終わりの曲っぽいって事もあるかもしれません。

歌詞の内容が「俺を転がしてみろよ、俺に賭けてみろよ」というものなんですが、和訳の解釈次第では「好きにしてくれ、俺は転がされるサイコロなのさ」という風にもとれるなぁと思っています。つまり、自分ではどうしようもないところで転がされているというような意味ですね。そこのところが疲れてる時は心地いいです。

イントロのリフは、ストーンズの中で1,2を争うくらいに好きです。

 

無情の世界/The Rolling Stones

これもストーンズです。この二曲は前にも取り上げたように思いますね…。好きなんです。

名盤と名高いLet It Bleedのラストを飾る曲です。この曲を聴きたくなる理由としては、歌詞の「何でもかんでもは手に入らないけど、いつかはいい事あるぜ」っていう、そこの部分に尽きます。アルバム版ではコーラスから始まる、とても綺麗なナンバーです。

アルバム中で散々ドラッグとかセックスとか言っておきながら、ラストにこういう綺麗で優しい曲を持ってくるの本当にあざといと思います。

 

A Hard Day's Night/ The Beatles

はい。ビートルズです。

この曲は映画の撮影に疲れたリンゴがつぶやいた一言からきてるという逸話もありまして、仕事や勉強で疲れたあとに聞くとよくハマります。ジョンのボーカルにジョージの12弦ギターによるソロ、そして何より謎多きイントロの一発と、聴きどころ満載です。 

恥ずかしながら、むかし歌詞の中のfeeling alright という部分をBeer is alright と聴き間違えていて、「ビートルズってビール好きなのかな?」と勘違いしていました。そのせいでビール飲むとこの曲を思い出します。

 

ズレてる方がいい/エレファントカシマシ

邦楽いきましょう。エレファントカシマシの「ズレてる方がいい」です。先々週取り上げたばっかりですが、いや、これ好きなんです。

何かしくじった日や、飲み会や食事会でなんとなく空気に馴染めなかった時なんか最高です。

誰かと上手くやれなくても気にすんなよ、思いっ切りやれよ、というのはロックンロールの本質のひとつでもあると思います。

 

ええねん/ウルフルズ

ウルフルズです。ウルフルズ好きそう、とよく言われます。はい、好きです。

この曲はサラリーマンneoという昔やってたNHKのコント番組のエンディング曲でした。それもあってか、帰りの満員電車とかで聴くととてもよいです。ええねん、という馴染みやすい言葉でこんな王道ロックンロールを作るって凄いことだなーと思います。余談ですけど、チャックベリーとかリトルリチャードって関西弁使いそうですよね。

奥田民生とセッションしてる動画がありまして、こちらも好きです。

 

日曜日よりの使者/THE HIGH-LOWS

ハイロウズです。日曜日よりの使者って言葉自体がもうとても優しくてワクワクする発明だと思います。

たしかダウンタウンを観て作った曲とネットにありましたが、僕からすればヒロトマーシーが日曜日の使者そのものです。

ゆったりとしたテンポに、ライブではマーシーのブルージィなギターが味わい深い曲でもあります。

金曜夜はコレで鉄板です。

 

今回はここまでです。

なんだかまた一段とおっさんくさくなった気がしますが…、それもそれで。

いくら好きな趣味があっても、なかなか時間がとれないと楽しめない事もあると思います。

しかし、ロックンロールなんてものは忙しくても3分あれば聴けます。それで一日中いい気分になれたりするわけで、いいものに出会えたなと常々思います。

来年も色々聴けたらいいな。

 

それでは、よいお年を。

  

ドアーズのオルガンとギター

お疲れさまです。

仕事納め、学業納めが近づいてきました。

 

先日、ある人にドアーズのCDを渡す機会がありました。キーボードが格好いいバンドをということで選んだのですが、人に紹介するからにはもう一回通しで聴いておくかということで、改めてドアーズのファーストを何周かしました。

いや、やっぱり良いですね。

 

ドアーズはほんっっとに独特なバンドだと思います。「独自の世界観」という言葉はバンドの紹介文句に使われ過ぎて意味が薄っぺらになっているという話もありますが、ドアーズに関してはそうとしか言いようがないと思います。

そのぶん時代を感じさせない部分も多く、一周回って現代の感覚でも聴きやすいかもしれません。

フロントマンのジム・モリソンは、この世の終わりのようなトーンの歌声、詩的で難解な歌詞、そして数々の奇行と若すぎる死で知られております。最初聴いた時は歌詞がわからないのにものすごい不安な気持ちになりました。

そして、歌詞を調べてみたらもっと不安になりました。僕の中で「よく分からないけど怖い」という存在の代表格がドアーズです。

でも、なんか聴いちゃうんですよね…。

ど真ん中に天才が立っているので、どうしてもそこに注目しがちですが、周りも周りで大概変態プレイヤーだと思います。もちろん良い意味です。

演奏面に関して、まずはやはり印象深いのがオルガンです。 歌が真っ暗に沈んでいるのと対照的に、オルガンは軽快で明るいフレーズが目立ちます。これがまた歌と組み合わさると非常に不気味でサイコーですね。鬱で精神的に限界まで追い込まれた人が、何故か満面の笑みで踊り狂ってるような、そんな気味の悪さです。

また、明るいけれども絡みつくような中毒性があり、長く聴いていると気分が変になってくる危うさもあります。読んだ本には呪術的なサウンドと表現されていました。

Light My Fireは名演ですね。

一方ギターは、最初どうしてもオルガンの陰に隠れがちな印象があったのですが、これもこれでかなり摩訶不思議なギターです。むかし新宿の洋楽バーへと友人に連れて行かれた際、バーの店主さんがドアーズの話をしていて、ドアーズはギターのコピーをしようとすると指がわけわからない動きになると言っていました。

一般論として、オルガンがメロディ担当でさらにベースレスときたら(そんな編成なかなかないですが…)、ふつう役割分担としてギターはコード弾きが主体になるかと思います。しかしドアーズの場合、単音やアルペジオを重ねるようなフレーズが多くみられます。また弾いているのもどこか大陸的な、民族音楽のようなメロディという印象で、これがドアーズの神秘的な雰囲気に一役買っているように思います。

個人的には、The Endで右チャンネルから鳴り続けているギターが特に心地よくて好きです。

 

 

ミーハーな味わい方かもしれませんが、ドアーズは嫌な事があった日の夜に電気を消して爆音で聴くと、ますます落ち込んで最高ですね。

 

良いことも悪いことも、時にはロックを楽しむ肴です。

エレカシ武道館のチケットをてにいれた

 こんばんは。寒いですね。

まだこれくらいならば、冷房めっちゃ効いてる夏だと思えないこともないです。 

 

今回は表題の通りです。来年1月6日のエレカシ武道館公演に行くことにしました。

武道館のコンサートを見にいくのは、実は今回が初めてです。

やっぱり武道館というと特別な場所というイメージがありまして、初武道館はどのバンドにしたものか迷っておりました。 やっぱり強く思い出に残ると思うので、変な話、半端なバンドではいかんなということで…。

そんな中で、エレファントカシマシなら間違いはなかろうと考えた次第です。

エレカシは格好いい。

 

去年のCDJで観たのですが、生で見ると迫力が段違いでした。なんでしょうか、あのバーンと全身に響いてくる感じは。

富士山とか間近で観たときの気持ちに似てる気がします。

 

非常に日本的なバンドだなと思います。

邦ロックとか日本語ロックという言葉がありますが、ここまで日本語が違和感なくバンドサウンドに乗ってるバンドも珍しいです。

邦楽は日本語詞のロックがほとんどではあるにしても、本来なら英語詞に合うようなメロディやリズムに日本語をすげ替えて乗っけたようなものも多いと思います(もちろんそういうものとしての良さもあります、マックショウとか最高ですし)。その点エレカシは日本語がしっかり活きるメロディで、言葉がスッと入ってくる印象です。なのに間違いなくロックという。むしろ、日本語でなかったらこう格好よくはいかないだろうなと思います。

そういう意味で、聴いていると「日本語ロックとはこういうものだ!」という気持ちにさせられます。

今の50代前後の人達のバンドというのは、時代がら「USやUKの格好いいロックをいかに日本語でやるか?」というのがひとつ大きなテーマとしてあった世代だと思います。エレカシはその一つの回答なのではないでしょうか。

また、音がヒジョーに硬派なのも印象深いです。どちらかというと60年代ってより、70年代ロック風のような気がします。ギターの人ツェッペリン好きそうですよね。Baby自転車でのイントロとか好きです。

あとは、どこがって言われると難しいですが、なんとなくボブディランのイメージもあります。

なんだろう、歌詞かな。

  

 歌詞もまたえらい硬派で素敵です。

言葉にしてしまうとチープになってしまいますが、不器用に努力する男達という。

われわれ平成生まれの世代にはなんだかんだ言って、スマートにそつなくやるのが格好いいという風潮があるように思います。しかし、だからこそこういう泥臭さにもまたひたすら魅力を感じてしまいます。

ただその一方で、今宵の月のように のような、情景豊かな詞世界もあるのがまたツボです。

 

個人的に一番好きなのは「ズレてる方がいい」です。

この人にコレ言われたらもう泣くしかないですよ。だって

喋るとこんな感じの人が

これですからね。

ひねくれて行き詰まった10代に、目を醒まさせるような一撃を与えられるバンドだと思います。

 毎度のことながら、これだけ書いておいてまだまだ聴いてないアルバム沢山あるので、それを予習して武道館を待ちたいと思います。

やー、楽しみです。

 

 

ギターを弾く高さ問題

こんばんは。

 

ローリングストーンズの新作、Blue&LonesomeをApple Musicで聴いています。以前にも触れましたが、ブルース色が強い(というか、今回はど真ん中でブルースのアルバムですが…)は、聴くのに時間がかかりますね。それにしても、ミックジャガーの声が一段と黒っぽく仕上がっているような気がするのは気のせいでしょうか。

このアルバムの話はいずれ項をとって書きたいところですが、今回はギターの話をさせていただきたいと思います。

ギターの、弾く高さの問題です。

エレキギターは、ことロックにおいては立ったまま弾くことが圧倒的に多いです。この際、ストラップという太い紐みたいなものでギターをぶら下げるわけですが、このストラップの長さにはかなり個人差があります。つまりストラップを短くし、ギターの位置を高くするか、または長くして低い位置で弾くかということですね。これによって弾きやすさが大きく変わります。またそれ以上に立ち姿も大きく変わるので、見た目への影響も大きいです。

それで今回は、高い位置で弾くギタリストと低い位置で弾くギタリストを少しだけ実例を挙げながら比べてみたいと思います。

 

・高く弾く派

まずはこのお方です。エレキギターの神様、ジミ・ヘンドリクスですね。

ジミヘンはいくら聴いても「わけわかんねえ、やべぇ」以上の表現が難しいので、なかなか話題にしづらいのですが、今回はギターの高さという末節の話なのであえて引き合いに出してみます。

ジミヘンの代名詞でもあるストラトキャスターは、レスポールなどと比べるとロングスケールになっていまして、ネックが少し長いギターです。その分なのか、高い位置で携えるとシルエットがより引き締まって見えてかっこいいように思います。ジミヘン自身のスラッとした体型もあってのことかもしれません。

ジミヘンの音楽的な発明は数限りなしとのことですが、「ストラトを高い位置で弾き倒すとかっこいい」というのも一つの発見ではないかと思います。

そんなことないかな。

続いてこの人。AC/DCのギタリスト、アンガスヤングです。腰より上くらいの位置で歩き回りながら弾き倒すスタイルです。

高くして弾いた方がハイポジションに指が届きやすいということで、弾き倒す系のリードギタリストは高いほうが演奏しやすいのかもしれません。メタル系のギタリストも、結構高い人が多いような気がします。

ちなみに兄貴のマルコムヤングは、結構低い位置で弾いてますね。こちらはローコードでのリズムギター主体なので、これもまた理に適っている高さのように思います。

 

邦楽でギターを高くして弾くといったら、やはりサンボマスター山口隆でしょうか。これガリガリの人が同じ高さで真似してもこうはキマらないです。この体格だからこそギターを持ったシルエットが格好いいという、ある種の発明だと思います。

最近わりと普通の高さになってますが、個人的にはメジャーデビュー時くらいの高さが好きです。

 

・低く弾く派

ギターを低く弾くといったらもうこの人を挙げざるを得ないでしょう。レッドツェッペリンのギタリスト、ジミーペイジです。世界三大ギタリストの一人ですね。超絶技巧ではないのに世界三大と言われるのは、コンポーザーとしてのアイデア力に優れていたからだという話もあります。しかし個人的には、シンプルにレスポールを下げて低音リフを弾くその姿が抜群にかっこよかったというのも理由の一つとしてあるんじゃないかとも思います。

 スモールフェイセズのギターボーカル、スティーヴマリオットも、1968年のライブ映像ではかなりギターの位置が低いですね。

ブルージィなシャウトのきいた歌、荒々しいギターがかっこいいです。

60年代ブリティッシュビートという括りのバンドの中でも、スモールフェイセズは特にパワフルで素晴らしいっすね。服装もオシャレですし。

この姿に憧れてポールウェラーが出てきたというのもなんだか納得です。

パンクからも…ということで(というかパンク界隈は大体ギター低い気がします)、グリーンデイのビリー・ジョー・アームストロングです。 

 近年ですとレスポールジュニアがトレードマークではありますが、この改造ストラトもいい味出してます。

豪快に掻き鳴らす感じのかっこよさは、低い位置で弾くからこそかもしれません。

低い位置の方がコードを弾く際の腕の可動域が大きくなるので、ストロークの動きをより大きくダイナミックにしやすいというのはひとつあると思います。 

最後に、ベンジーを挙げさせていただきたいと思います。この動画はブランキージェットシティ時代のものですね。

テネシーローズを低い位置で弾く、この立ち姿は誰にも真似できない美しさだと思います。

たしか、強いていえばマークボランやブライアンセッツァーの影響があるそうです。言われてみればどこか通じるところがあるかもしれません。

それにしても、大きいギターは下げて弾くと映える気がします。グレッチは特に豪華なルックスとのギャップがまた独特で良いですね。

 

今回はここまでにいたします。

古今東西かっこいいギタリスト、挙げればキリがないです。

これらはごく一例ではありますが、こう自分の知っている範囲で比べてみると、ギターを下げて弾く姿が似合う人には良い意味での柄のワルさというか、危険な香りがする印象があります。逆に高い位置で弾く人はコミカルな部分があり、また演奏力が高いイメージです。あるいは、僕の中ではそういう認識なのかもしれません。ジャズやメタルなど他ジャンルのギタリストが好きな人に聞いてみると、また話が違うのでしょうか。

聴き手としては純粋に見た目の問題ですが、なかなか深いテーマかもしれません。

 

ポップス→パンク→ブルース

 

こんばんは。

 

クロマニヨンズのツアー当選しました。

…よっしゃあああああああ!!

 

2週間かけてアルバムの感想書いたことが報われたのでしょうか。何にせよよかったです。

3月の公演なのでまだ少し先ですね。かなり後の方のライブなので、どんな風に曲が化けてくるかを楽しみに待つこととします。

 

さておき、今週はまた別の話です。今週は

「甘いものを食べたあと、塩っぱい物を食べたくなる」

この現象について考えたいと思います。

あ、音楽の話です。大丈夫です。

 

1ヶ月ほど前にApple Musicを使い始めました。これによってかなり気軽に色々なジャンルが聴けるようになり、毎朝新しいアルバムを聴くような事も可能になりました。うーん贅沢。

ほんとは一つのアルバムをじっくり聴き込むという作業が(特に洋楽は)必要なところですが、今は折角なので色んなものをつまみ食いしまくっている状態です。

ちなみに昨日はトイドールズ、今日はクラッシュです。クラッシュはジャケットがめっちゃかっこいいっすね。London Callingが好きです。

 

そんな風に色々なものを聴いていて、最近思うことがあります。それは、

「聴きたくなるジャンルに一定の周期がある」

ということです。なんのこっちゃですね。

 

僕が普段よく聴くものは、大雑把に分けると

・60年代ロック(ビートルズストーンズetc)

・初期パンクロック(クラッシュ、ラモーンズetc)

・ブルース(クラプトン、マディウォーターズ、ロバートジョンソンetc)

・日本のロックンロール(クロマニヨンズドレスコーズ、50回転ズetc)

・いわゆる「ロキノン系」(くるりフジファブリックバンプetc)

・たまにポップス、昭和歌謡、アイドル、フォーク

といった感じです。偏りがすごい。

何が邦ロックで何がロックンロールかというようなカテゴライズは無限に議論ができるところではありますが、今回はそこが話の主体ではないのでこのくらいで勘弁して下さい。

クロマニヨンズロキノン系っぽくないじゃん、くらいの軽い仕分けです。

で、改めてここ最近聴いた曲を思い返してみると、

「歌謡曲を聴いた後、無性にパンクが聴きたくなる」

という傾向が明らかにあったのです。

謡曲は手をつけ始めたばかりであまり聴き慣れてないというのもあるのですが、これほんとそうです。

何ですかね、こう…。音圧が欲しくなるというか、荒っぽいシャウトが聴きたくなるというか。説明するのは難しいです。

しかも何故か洋パンクを欲します。ラモーンズのライブ版とかガーッとかけたくなる。

そしてこの気持ちが、

「甘いものの後に、ちょっと塩っぱいものを食べたくなる」

というのと同じだと思うのです。

これが今回のテーマです。

さしずめ、甘いポップスの後はちょっと辛口なパンクを…ということですね。

「ちょっと辛口なパンク」という言葉のパンクス精神の無さ半端無いですね。やめましょう。 

 

ともあれ、歌謡曲のあとパンクに行きたくなる ります。そうしてまあ一通り聴き倒してくると、今度は段々聴き疲れしてくるわけです。大概アクが強いので、かっこいいながらも「もういいよ…」という気持ちも芽生えてきます。かといってポップスの甘さがまだ残ってもいて、じゃあまたアイドル行くか、とはなりません。

そこで次はブルースに行くわけです。

メロディーも定かでない、音も薄い。でもその簡素でゆったりしたリズム、ギター、ざらついた声が渋く心地いい。

ブルースは日常の不満とか鬱屈とか、そういうものが歌われていることが多いので、その点でパンクからの切り替えは実は違和感がないです。

さしずめ、ここでのブルースの立場とは「お茶」だと思います。

つまり、チョコレートを食べた後に煎餅を食べて、今度はお茶が欲しい。という流れですね。

 ちなみに、演歌は日本のブルースだなどと言われることもありますので、もしかしたら演歌でもいけるかもしれません。やった事ないけど。

基本、ここ3つの循環でループできると思います。ポップス→パンク→ブルース→ポップス→…といった具合です。

ただ、やっぱりこれだけだと物足りなくなることもあります。音楽をよく聴くようになってから早10年、何を一番聴いてきたかといえば、それはやっぱりロックンロールやロキノン系な訳です。ここが主食です。

なおも食べ物の例えで行くならば、ロックンロールは牛丼やカレーやラーメンで、ロキノン系はチャーハンやオムライスやハンバーグという印象です。

お洒落なカレーもあれば、えげつないほどボリューム全開なハンバーグもあります。

そういうことですね。

この主食の中同士でも周期がありまして、例えばあっさりしょう油の昔ながらのラーメンを食べたら、次ラーメン食べるときは豚骨にしようかな、などということも当然あるわけです。

チャックベリーやエルヴィスを聴いた次の日にビートルズを聴くとすごいド派手に聴こえるという奴ですね。

いずれにしろ、音楽は食べ物のように味覚としてハッキリ刺激に区別がある訳ではないのに、こういう例え話ができるのは面白いことだなーと思います。

 

と、ここまで書いて、いまクラッシュの次に聴きたくなったのが、大滝詠一でした。

 

 大滝詠一・・・?

 

 

BIMBOROLL雑感〜B面〜

 

こんばんは。

しつこくクロマニヨンズの抽選に応募し続けています。やっぱり今年も一回くらい観に行きたい。

 

今回は前回に引き続き、クロマニヨンズの新アルバムBIMBOROLL の感想です。

アルバムというのは、えてして何度も聴くとその度に新しい発見があるものです。そういう意味で、あくまで初めて聴いた第一印象としてこんなことを感じたよ、というものが今回の記事になります。

一旦こんな風にまとめておいて、後で聴き直してから自分で読み返すとまた面白いものなのです。

ライブ行ったらまた違うんだろうな。

行けたらいいな…。

話が逸れました。それではいってみましょう。

 

・もれている

B面一曲目はマーシーの曲からです。この曲はなんだかどうしても、何かの風刺だろうかと思ってしまいたくなります。つまり、放射能だとか汚染物質漏れの話かな、と…。

もちろん今のマーシーはそんな意図を込めた作詞はしないだろうと思います。しかし昔は情報時代の野蛮人などキレッキレな社会批判をやっていた人でもあるので、今でも言葉選びについ深読みしてギクリとさせられることがたまにありますね。

あと、ロックバンドが夏が終わるっていうと別の意味でヒヤヒヤします。解散しないとは思いつつ…。

ヒロトのもれー!という掛け声がナイスです。

 

・誰がために

この曲はベースが渋いですね。

個人的には、スローテンポな曲ほどコビーのベースが光る気がします。マーシーのギターソロも間の取り方が絶妙でよいです。ほんとリズムが心地いい。

内容については、タイトルからしてペテン師ロックに並ぶシリアス曲かと思いきや、ただダラダラしてるだけの曲という。

ダラダラ気ままに過ごしていてもフッと一歩引いて自分を見てしまうことというのがあるもので、そういう時の気持ちの曲かなあと個人的には思います。

お酒の名前の出てくる順から、なんとなくヒロトの好みがわかるような、わからないような…。

 

・モーリー・モーリー

これもヒロト曲ですね。

誰がためにから一転して、こちらは軽快なロックンロールです。モーリーってなんとことかと思ったら、つもり のモリでした。

ちょっと気の抜けた響きながら、よく聴くと歌詞はなかなかにシリアスです。知ったつもり、愛のつもり、生きたつもり、死んだつもり、というところにはヒロトの価値観が垣間見えるような。これはロックンロールは騙すもの、偽物っていうところと繋がってくる気がします。そういう意味では、もしかしたら今回の中ではペテン師ロックと対になる曲かも知れません。

 

・焼芋

ふたたびマーシー曲です。ゆったりしたリズムにいかにもマーシーらしい歌詞の、ノスタルジックな曲ですね。アレンジ次第ではましまろにも合いそうです。季節にもちょうどマッチしています。今回はなんとなく、秋〜冬の雰囲気の曲が多い気がしますね。

うっすら鍵盤の音が入ってるのが、クロマニヨンズの曲としては珍しい気がします。

 

 ・光線銃

ヒロトっぽいタイトルだなと思ったらやっぱりヒロトでした。銃とか戦闘機はヒロト

つい真夜中レーザーガンを思い出してしまいますが、今回の光線銃もとても良い曲です。

単三の寿命が〜 とのことで、たぶんおもちゃのピカピカ光る光線銃の事だと思います。新しいとか古いとかよりただ好きだ、というのは古い音楽をずっと聴いてきた人が言うと重みのある言葉です。別に古いから好きなわけじゃないんですね。

この曲はサビが童謡のようなメロディーで、より小学生の頃のような懐かしさが際立ちます。

 

・大体そう

ラスト曲です。大体そう、大体そうのリフレインは癖になりますね。

大体の日は大したことは起こらないよ、という。これ、言ってみればロックの歌詞によくある「退屈だ、つまらねえ!」ってことだと思うんですが、変な気だるさや鬱屈を感じないのはやはり歳を重ねた境地でしょうか。

締めくくりがこの曲ということで、まあ俺たちこんな感じでやってるよ〜という、肩の力の抜けたまとめ方がいい味です。

 

全体として、今回もまたロックンロールへの憧れ、ノスタルジーに満ちた非常にクロマニヨンズらしいアルバムだったと思います。

また個人的には、このアルバムは今まで以上に生活感のある曲が多かったなあという印象です。そういう意味で、ロックンロールでハイになりたい時だけでなく、のんびりした休日なんかにも合うアルバムかもしれません。

また毎度のことながら、ライブになるとどう化けてくるかが楽しみです。

 

チケット当たれーーーー!

 

BIMBOROLL 雑感〜A面〜

 

こんばんは。

 

CDJクロマニヨンズも抽選落ちてました。うーむ・・・。ちょっと予約が遅きに逸したので、仕方ないといえば仕方ない気がします。

来年はすばやくなりたい。

 

さてさて、今回はザ・クロマニヨンズの最新アルバム、BIMBOROLLについて書いていきたいと思います。

書いてみたらなんだかまた長くなりそうだったので、今週はA面だけに絞ってみました。

いつもありがとうございます。

 

今回はアナログ盤を予約していなかったのですが、タワレコ池袋店でダメ元で在庫を聞いたところ一枚だけ残っていて、無事手に入れることができました。

店員のおねえさん、めっちゃ時間かけて探してくれてありがとうございました。すいません。

 ジャケットは、かたつむりか何か謎の生き物に乗って海を渡るような絵ですね。何気に今までで一番不思議なジャケットな気がします。前回はジャングルの精霊でしたけれど、今回はなんなのでしょうか。ライブ行ければ前説でわかるかな…。

BIMBOROLLのBIMBOはバカ、ウスノロという意味だそうで、この辺りの単語をタイトルにもってくるあたりストーンズっぽくて格好良いです。貧乏ともかけてるのでしょうか。

 

肝心の内容ですが、予想通りというか期待通りというか、今回もド直球のロックンロールですね。

・ペテン師ロック

これは以前このブログでも触れました。やや歌謡曲風のメロディに、とてもシリアスな歌詞となっております。ヒロトの鋭いハーモニカは聴き応えがありますね。

今回リード曲がこれだったので、まさか全体的にハードボイルドで大人な雰囲気のアルバムになるかと思っていたんですが、全然そんなことなかったですね。

公園でクリームパン食べちゃう。

・マキシマム

この曲はマーシー曲で、パワフルで元気なロックンロールです。ACE ROCKERでいうとこのバニシング・ポイントのポジションかなーと個人的には思います。ライブ始めでやってくれたら盛り上がりそうです。

くだらねえ、つまらねえ、ぶっ飛ばしていくっていうのはロックンロールの共通理念ですね。かっこいい。

・ピート

これはピート・タウンゼントの曲だそうです。ザ・フーを自分の部屋で聴いている少年の曲で、初期衝動に直結した曲とも言えるかもしれません。未だにこういう曲が出てくるあたり、今更ながらホントにこの人達ロック大好きなんだなあと思って嬉しくなります。

「そのギブソンでぶっ壊してくれ」ってのはまさに僕が10代のころマーシーに持っていた気持ちそのものでして、なんだか感慨深いです。

アウトロのギターソロもスイッチング奏法(たぶん)を使ったピートタウンゼントを意識したフレーズになってるのがまたツボです。

そういえばすごく遡りますが、ブルーハーツ時代の人にやさしくでもスイッチング奏法をやってましたね。もしかしたらあれもMy Generationから着想を得たギターだったのでしょうか。

・おれ今日バイ

実は一番気に入ったのがこの曲です。

「おれ今日バイク」のコーラスが楽しいです。これライブで合唱したら最高だろうなあ…。

ヒロトバイク曲はACE ROCKERの49cc以来でしょうか。セリフ部分はレコードの早回しで声を高くしてるようです。どれが誰か考えるのも楽しいところです。

「便利ってなんだ」「安全ってなんだ」と、フッと考えさせる一節が入るのもまたクロマニヨンズらしいです。

あんまり掘り下げないあたりも。

・デトマソパンテーラを見た

デトマソパンテーラって何かと思って調べたら、車なんですね。全然詳しくないですが、スーパーカーって奴だそうで。

流行りのクルマもマーシー曲ですし、マーシーは車も好きなんですね。

クリームパン食べてたら珍しくカッコいい車を見たという、ただのおっさんの日常では…という曲さえ格好いいからズルいです。

このペテン師ロックとの温度差よ。

・ナイアガラ

これは確か、ブルーハーツの海外ツアーの際にナイアガラを観たときの事が突然降りてきた曲だそうです。きれいなコーラスで、比較的しっとり聴ける感じの曲ですね。ライブだとストラトできそうなイメージです。A面最後というポジションにはとても合ってるように思います。

 

総じてA面は元気で華がある印象です。

マキシマム→ピート→おれ今日バイク、の流れが好きですねー。

結構A面ばっかり聴いてしまいそうなのですが笑、来週はB面をじっくり味わってみようと思います。