ロックンロールで一夜漬け

ロックンロールで一夜漬け

音楽に踏み込む探検日記

クロマニヨンズ「生きる」

おつかれさまです。平成最後の夏から、平成最後の秋を迎えようとしています。


クロマニヨンズの新譜を聴きました。

やー、もう、やっぱり格好良くて。

今までタワレコに電話して予約していたのですが、今回はAmazonで買ってみました。

EP盤って普通の郵便受けに入るんですね、買いやすい。

レコードプレーヤーがポンコツなので、最初めっちゃめちゃ回転数が遅くてヒロトの声が野太くなってしまってびびりました。

それはさておき、

最高。

クロマニヨンズに関しては15の頃から聴いていて10代をかけてひたすら憧れ続けた人達なので、自分にとってはもう良い悪いという以前に血肉の一部と化してる感じがあります。

なんでか分からないけど、ただただ泣いてしまう。

生きるはヒロト曲でしたね。

タメの入れどころがちょっとモダンというか、新しいなーという印象です。

この人達のやってることは、王道のパンクロックと見せかけて実はかなり特異だと個人的には思っています。

歌詞はかなり抽象的ですね。タイトルだけ見てエイトビートのような直球かと思っていたので、意外でした。

三億年か四億年、そんな風に時間の概念も超えたところで冒険をする人の歌のようです。たどり着けない答えはないという、迷いなく進んでいく姿が伺えます。

ヒロトが冒険というときは、もうこれはロックンロールを探し求めてディグることだと勝手に思っています。60年代のどこかの国のバンドの曲が突き刺さる事があるように、その冒険には時間など関係ないわけです。

そういったスケールの大きな曖昧な話の中で、フッと差し込まれてる2番の歌詞がまた良いですね。ヒロトのように好きなものがハッキリとあって、それを全力で楽しんできた人が、「好きなものが見つかるまで空っぽでいい」という歌を歌ってくれるのはなんというか救いです。


今回の曲は「ロックンロールと、好きなものとどう関わっていくか?」ということがテーマにあるように感じられます。それに「生きる」というタイトルが付いているというのがもう、ああもう。

カップリング曲は、、またまたボ・ディドリービートですね。好きだなあと。このビート、ジャングルビートとも言うくらいで、クロマニヨンズの雰囲気に合ってるなあと思います。

生産終了とか便利とか、「こんなにはいらない」といったこととか、ちょいちょいマーシーは資本主義の崩壊を思わせるテーマを挟んできますね。資本主義の崩壊なんていうと大袈裟ですが、要は「沢山色んなものが作られて、沢山色んな物を買って、どんどん便利になって、でもそういうのって疲れるし言うほど幸せじゃないんじゃないかな…」という。

かなりシンプルにはなってきましたが、情報時代の野蛮人あたりの時代から、実はテーマは一貫しているのかもしれません。

ボ・ディドリービートって、ライブで聴くと横揺れですごく踊れる曲に化けることが多いので、これは生で聴きたいところです。

 

去年はライブに一回も行けなかったので、今年は行きたいです。最近なんだかチケットの倍率が上がってるような…。